眠れるライオンもたまには起きるっ

『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』著者の鈴木鋭智が受験生を励ましたり冷やかしたり・・・

カテゴリ: 志望理由書・活動報告書

え、『フォースの覚醒』まさかのオスカー無冠ですか?

でもいい。賞なんかなくてもいい。

俺たちのスターウォーズが帰って来てくれたから!(感涙)






改めて振り返っても、

エピソード1〜3(アナキン三部作)は黒歴史だよねえ。

ダースベイダーの生い立ちって意味じゃなくて、ルーカス先生がCGの暗黒面に墜ちたという意味で。





でも、コンテンツを作る人間としてはあの失敗作から学ぶことは多い。

「成功した理由」を自己分析するって難しいんだよ。




旧三部作(エピソード4〜6)が画期的だったのは、

SFなのに未来じゃなくて「A long time ago」だったり、

SFなのに舞台が砂漠や雪原や森の中だったり、

SFなのに柔道着みたいの着てたり、

SFなのに戦い方がチャンバラだったり、

SFなのに宇宙船がボロかったりと、

SFなのに黒澤映画だったところだ。




そりゃ当時のファンや批評家は「特撮が凄い」という点を褒めたさ。目立つもん。

でもそれは、いくつもある要素の一つに過ぎない。



なのにルーカス先生、「よっしゃ、期待に応えてフルCGぶっ込むぞ!」って。。。






これとよく似た現象が、1993年のYMO再結成。
TECHNODON
イエロー・マジック・オーケストラ
EMIミュージック・ジャパン
1993-05-26




実は1978年にYMOがデビューしたときの衝撃って、

中国音楽、アラブ音楽、沖縄民謡、ゲーム音、スカ、ニューウェイブ、ファンク、ベンチャーズ、ビートルズなどなど、いろんな音楽をごちゃ混ぜにした耳新しさだったはず。
Yellow Magic Orchestra
YMO
Epic Europe
2004-02-02

ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
Yellow Magic Orchestra
ソニー・ミュージックハウス
2003-01-22


当時まだ珍しかったシンセサイザーやコンピュータの打ち込みも「いろんな音」の一要素に過ぎなかった。
(細野先生は生でベースを弾いてたし、渡辺香津美、大村憲司、高中正義、鮎川誠とギタリスト勢がそりゃもう豪華すぎ)



なのに「YMO=電子音楽」みたいな世間のイメージに引っ張られて

再結成でも「テクノ」って。。。

すでにシンセもサンプラーもシーケンスソフトもパソコンも一般家庭に普及していて、テクノなんてアマチュアでも作れる時代になっていたのに。



「目立つ特徴」と「売れた理由」は違う。

成功した本人ですら、間違える。

自己分析って難しいなあ。。。



どのビジネスにも言えることなのかも知れないけど。

公務員試験 無敵の論文メソッド
鈴木 鋭智
実務教育出版
2016-02-09

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しまった〜、撮られちゃったかあ。。。

私の不徳の致すところです。
ゲスでごめんなさい。





……あ、違うの? 別のページ?!



本日2月25日発売の「女性セブン」、

『東大AO入試にあの佐藤ママがかみついた!』という記事。

AO入試専門予備校「AO義塾」とAO入試否定派「佐藤ママ」の対立構図(笑)の横で、

『AO入試・推薦入試のオキテ55』著者として中立の立場からコメントしてみた。


記事の一部はこちらでも読めるよ。
「東大AO入試合格者 面接で国連安保理を語る「一瞬だった」」(NEWSポストセブン)
「増加する大学AO入試 いわば弟子のオーディションとの指摘も」(NEWSポストセブン)





AO入試と一般入試のどっちを勧めるか?って取材のときも最初に聞かれたけど、

どっちか良いとか正しいとかじゃなくて、

自分が勝ちやすい方を賢く選ぶのが大事。





学科試験」はないけど「学力試験」免除ではないからね。

英数国とは異なる形の地頭力を小論文で測っているだけだ。





受験は、ある意味ゲーム。

与えられたルールを利用して勝てば、どの枠でもいいじゃん。

そのルールだって別に崇高な真理なんかじゃなく、単に文部科学省と大学が会議で決めただけなんだし(笑)


Evernote Camera Roll 20160209 223824

うちの3歳児によると、

「パパのおしごとは、絵本をつくること」

たしかに『オキテ55』シリーズ3冊も今回の『無敵の論文メソッド』もイラストばっかりなので、あながち間違っちゃいない。

(正確にはイラストのアイデアだけ出して、絵はイラストレーターの村山宇希さんに描いてもらってる)




最近は喋る仕事のときもイラストだらけになってきたよ。

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ビジネスセミナー『問題解決のためのミニマルシンキング』のスライド。

生産工程における問題解決の事例の1コマ。

これくらいならパワーポイントの「基本図形」の組合せだけで自分でもチャチャッと描ける。

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あ、これはこのブログでも書いたことのある某公共施設・・・
http://eichi08.com/archives/51305375.html




だんだん文章より絵を描いてる時間の方が多くなって、

自分は一体どこに向かってるんだろう?(笑)




お風呂に入ってたら、

「パパ、ちいさいとき何になりたかったの?」

「子どもの頃はマンガ家になりたかったなあ。

あ、マンガ家って知らない?

絵本描く人ね」




ん?

あーーーーーっ!

昔の夢が叶ってるじゃないか?!いま気付いたよ。



小学校の頃は「将来の夢はマンガ家」って言ってた。

親にも先生にも友達にも言ってた。



夢は口に出すと叶うって、ホントだね(笑)



せっかくだから、もっと口に出してみようか。

「パワポ漫談で海外講演したーーーい!」

「自分が描いた4コマ漫画で本を出したーーーい!」

「本格マンガの原作を書きたーーーい!」



さあ、どれが実現するかな???


公務員試験 無敵の論文メソッド
鈴木 鋭智
実務教育出版
2016-02-09






Q:部活でも、書くほどの実績がないんですけど。。。?

A:活動報告書や自己推薦書は「高校時代の活動と、それを大学生活にどう活かしたいかを述べよ」みたいな形で求められることが多いよね。
これも志望理由書同様、「これまでの自分」と「これからの自分」で構成しよう。



【前半:高校時代の活動実績】

3年生の秋になってから「何も実績がありません!」と泣きついてくる生徒も少なくないけれど、たとえ地区大会二回戦敗退みたいな微妙な成績でも、十分書きようはある。

大学が見ているのは実績ではなく、「その経験から何を学んだか」だから。

たとえば、地区大会二回戦敗退の野球部も、地区大会で一勝する前はもっと弱くて情けない時期があったかもしれない。チームがバラバラ、やる気もなし、しかも全員初心者といった具合に。

そんな過去があるとつい隠したくなるけれど、弱小チームが一勝できるまで成長するには必ず何らかの工夫や変化があったはずだし、メンバーもそこで何かを学んでいるはず。そのプロセスを書こう。

そして「学んだこと」は具体的な言葉で述べること。
ダメなのは「精神力」「友情の大切さ」「努力は裏切らない」といった、よく使われて手垢にまみれたフレーズ。
これらは、誰でも書ける。本当は何も学んでいない奴でも書ける。だから信じてもらえないし、ほとんど評価されない。

むしろ「人は三日くらい寝ずに練習しても死なないことがわかりました」の方が、実際にやった本人しか言えない言葉だけにリアリティがある。「精神力」の凄さが伝わる。

「名言は自分で発明する」くらいの志を持とう。



【後半:今後にどう活かすか】

ここでは志望理由書と同じように大学での勉強と将来の職業をリンクさせよう。

たとえば「三日寝なくても死なない」ことを学んだのなら、「ジャーナリストになって24時間動き続ける社会のニュースを追いかけたい」でもいいだろう。
(いまは世の中がブラック労働を避ける風潮なので、これ書いたら逆に目立つ・笑)

「自分の態度によって相手の態度も変わる」ことを学んだのなら、「保育士になって子供の心を開かせる」というのもいいね。

些細なことでもいいので前半(実績)と後半(将来)の接点を見つけること。

読み手は一貫性のある書き手を信用するからね。




参考までに、活動報告書のサンプルを紹介しよう。

【悪い例】
 私は三年生の時、校内の英語スピーチ大会で三位という大変素晴らしい成績を取った。この大会はグループの対抗戦で、大会までの二週間、私たちは放課後遅くまで残って準備をした。私は自分の英語の練習だけではなく、リーダーとして4人のメンバーをうまくまとめ、その責任を果たしたと自負している。ここで培った英語力と精神力を大学入学後も活かしていきたい。
 大学入学後は経営学を専攻したい。いま起業が大ブームである。私も自分で会社を起こし、ビジネス界に新しい風を起こしたい。そのために必要なのは人脈作りだ。勉強ばかりするのではなく、サークルや飲み会にも積極的に参加し、将来のための人脈を作っておきたい。だからこそ、たくさんの学生が集まるこの大学を志望するのである。

〈悪い点〉
・「校内三位」なのに「大変素晴らしい」は大げさ。
・メンバーをどうまとめたのか、具体性がない。
・結局学んだのがリーダーシップなのか英語力なのか精神力(?)なのかわからない。
・「精神力」が何を意味するのかわからない。
・起業することがどのような社会貢献になるのか、全く考えていない。
・「サークルや飲み会」ばかり頑張りそうなのでマイナス。
・この大学を選んだ理由に「人数」しか挙げていない。

【良い例】
 高校三年の時、校内でグループ対抗の英語スピーチ大会が行われた。私のグループは当初、メンバー各自がやりたいテーマを主張して揉め、一時はグループ崩壊の危機にあった。しかしリーダーである私が自分の意見を抑え、メンバーに資料作りや原稿チェックなど各自が得意な役割を与えたことで争いは収まり、協力する態勢ができた。結果は三位だったが、私はこの経験から「リーダーシップとは適材適所を判断すること」だと学んだのである。
 大学入学後は経営学を専攻したい。将来、障害を持つ人たちが働き、精神的にも経済的にも自立するための会社を作りたいからである。それぞれ障害の種類や程度が異なる障害者に自分の持ち味を発揮して働いてもらうためには、一般の会社以上に適材適所を考える必要がある。そのため単なる経営の知識だけではなく、ゼミや研究室の仲間との共同作業を通してチームワークやリーダーシップにさらに磨きをかけていきたいと考えている。

〈良い点〉
・リーダーとして工夫したことを具体的に書いている。
・学んだことを自分の言葉で書いている。
・「適材適所」をキーワードに前半と後半が一貫している。
・「経営学」と「会社設立」の社会的意義を述べている。




イケてない出願書類って、文章の上手い下手じゃないんだよね。

「相手が知りたい情報が抜けている」ことが問題なんだよ。




もっと詳しく知りたい人は、以下の関連記事とミニ講義動画もどうぞ!!



《関連記事》
2018年10月11日志望理由を暗記してはいけない
2011年10月10日帰宅部員は変態性を出せ
2008年02月21日 志望理由書の必勝法

《ミニ講義動画》


日本経済新聞社「受験参考書ベストセラー作家が教える大学受験面接・小論文のポイント」








Q:志望理由書といっても、ぶっちゃけ大した理由なんてないんですけど、適当に埋めちゃマズいっすか?

A:志望理由書や自己PRの基本は「これまでの自分」と「これからの自分」を語ること。
人は「これまで」を語ることで信用され、「これから」を語ることで期待されるからね。

この2点を前半と後半に分けて考えよう。



【前半:これまでの自分】

「これまでの自分」とは、志望する分野に関して自分がどんなことを考えてきたのか。

たとえば法学部であれば、
社会や政治に関するニュースやいままで読んだ本、自分の経験から
「自分が考えてきたこと」を述べる必要がある。

「考えてきたこと」といっても「楽しかった♪」という話ではないよ。
「何が問題となっていて、自分はそれをどうしたいのか」という“問題解決”の視点があるといいね。


普通の高校生はここでうっかり「中学校の頃、こんな出来事があって・・・」と思い出話を始めてしまうけれど、必ずしも体験談を書く必要はないよ。

どんな劇的な体験でも、そこから「考えたこと」がお粗末であれば合格は難しいはず。
そもそも字数が限られていることが多いので、体験談を書くスペースはないと思った方がいい。




【後半:これからの自分】

「これからの自分」では、「大学で学びたいこと」と「卒業後の職業」の二つを必ず満たそう。


〈大学で学びたいこと〉

「大学で学びたいこと」は大学のパンフレットに書いてある科目の名前をそのまま書いてもダメ。
自分がいま知りたいことを自分の言葉で書こう。

たとえば「経済学概論1を受講したい」ではなく、「なぜ原油の価格が高騰しているのか」などと書いた方が、自分の頭で考えていることをアピールできる。

間違っても「サークルやバイトも頑張ります」などと書いてはいけないよ!(笑)。
それが本音であったとしても、ここでは書かないのが最低限の大人のルールってもんだ。



〈卒業後の職業〉

実は、ここが一番重要。将来の職業を具体的に書ける人が受かり、書けない人が落ちる。

大学が欲しがるのは「4年後、いいところに就職できそう」な人材だからね。

もちろん職業の希望なんて大学の4年間でコロコロ変わるもの。
でも現時点で職業について言える人と言えない人では、4年間の過ごし方もその後の人生の送り方も大きく違ってくる。

だから志望理由書の冒頭で「私は将来〇〇になりたい」と一行書く。
そして後半で「その職業に就いて社会にどう貢献したいのか」を書くのがベストの構成。



参考までに、志望理由書のサンプルを紹介しよう。

【ダメな例】
 私は貴大学文学部の心理学科を志望する。もともとは親に勧められた法学部に行きたかったのだが、心理学を専攻した先輩の話を聞くうちに、キャンパスライフの楽しさを知り、心理学科に進みたくなったのである。また、心理学科は他の学科より就職しやすいと聞きます。いま日本は格差社会となっている。下流にならないためにも、私はここで手に職を付け、自立した大人になりたい。
 以上より、私は文学部心理学科を切実に、真剣に志望するのである!

〈ダメな点〉
・「もともと法学部」「親に勧められた」では文学部を志望する意思があるとは思えない。
・「キャンパスライフの楽しさ」はサークルや学食の美味しさも含む。それより心理学という学問の話を書こう。
・「就職しやすい」「下流にならないため」は自分の経済的安定ばかりを考えている。何の仕事で社会の役に立つのかという視点が全く欠けている。
・「切実に、真剣に!」大げさな言葉を使ってもダメ。本気かどうかは、やりたいことを具体的に詳しく言えるかどうかに表れるものだ。


【良い例】
 私は将来、臨床心理士の資格を取ってスクールカウンセラーになりたい。いま日本の子供たちはいじめや児童虐待など大変厳しい環境に置かれている。心に傷を負った子供たちが助けを求める相手が必要とされているのである。
 私が関心を持っているのは、家族関係が子供の心理に与える影響である。また日本より家庭崩壊が早く進んだ米国の研究成果にも興味がある。卒業後は大学院に進み、より高度なカウンセリングの手法を研究していきたい。

〈良い点〉
・冒頭で「スクールカウンセラー」という職業をはっきり言っている。
・子供たちの現状についての問題意識を述べている。
・調べたい疑問を自分の言葉で述べている。
・卒業後のプランも明確。



志望理由書って、頭の中で考えてもいいものにならないんだよ。

自分が就きたい職業について、たくさん情報を集めた人が勝つ。



AO入試・推薦入試って、大学生の就職活動にかなり似ているんだよ。




もっと詳しく知りたい人は、以下の関連記事とミニ講義動画もどうぞ!!



《関連記事》
2018年10月11日志望理由を暗記してはいけない
2011年10月10日帰宅部員は変態性を出せ
2018年9月2日将来の職業の見つけ方
2008年2月21日活動報告書・自己推薦書


《ミニ講義動画》










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