眠れるライオンもたまには起きるっ

『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』著者の鈴木鋭智が受験生を励ましたり冷やかしたり・・・

カテゴリ: 大学入試・AO推薦

鈴木鋭智です。

コメント欄で あ さんから日大芸術学部・推薦の小論文について質問をもらったので、ここで答えるね。

日大芸術学部の小論文には3つのタイプがある。
・課題文が与えられるタイプ
・キーワードが一語与えられるタイプ
・写真や絵を見て何か書くタイプ

どれが出るかはわからないけど、いずれにせよ大事なポイントは2つ。

1 出題意図を推理すること。

2 クリエイターとしての意見を普段から持っておくこと。



この2つはつながっているので、説明しよう。

例年の出題を見ると、
2013年の映画学科では「企業と文化」という本からの課題文。
同じ映画学科の2010年は「聞き上手、話し上手」というキーワード。

出題形式は違うけど、いずれも映画とか映像と関係あることに気づくかな?

企業が作るCMが文化を変えることもある。
ディズニーみたいに巨大企業が映画も文化も作っている場合もある。
最近のスター・ウォーズみたいに、企業が勝手なものを作ると昔からのファンが怒り出すこともある。

聞き上手というのは、特にドキュメンタリーの映像を撮るときには不可欠。
いい芝居を撮るためにも出演者やスタッフのコミュニケーションはとても大事。


ほら、映像を作る立場に立つと切り口がいくらでも出てくるテーマなんだよ。

「企業」だからといって経済の話を書かなきゃいけないわけじゃないし、
「聞き上手、話し上手」といっても友達との思い出話が求められているわけじゃない。



何が出ても「クリエイター目線」で出題意図を考えよう。



となると、普段から「クリエイター目線」を養っておく必要があるよね。

映像、演劇、音楽、文芸、絵画、彫刻・・・・あ さんの専門がどれかは知らないけど、

いままで作品を作ってきたなら、いろんな難しさとか面倒とか迷いとかあったはずじゃん。

一人で作るだけじゃなく、仲間と共同作業したり、作品を発表して評価にさらされるときの苦労もあるはず。

それらを上手に乗り越えたこともあれば、うまくいかなくて後悔していることもあるだろう。

「次にチャンスがあればこうしたい」という思いもあるかもしれない。



そういう経験を言葉にして整理しておくことが大事。

そのために、過去問数年分で書いてみるといいかもよ。
同じ問題は二度と出ないけど、いろんな角度から自分のクリエイター体験を言語化する練習になる。



よく役者やアーティストがインタビューされてペラペラ名言を繰り出しているけど、

あれは普段から飲み屋で演劇論なり音楽論なりを語り合っていて、言葉にしているからだ。

言葉のストック(引き出し)がたくさんあるんだよ。



ただし、「努力は裏切らない」とか「諦めたら試合終了」みたいな手垢にまみれたフレーズを借用しちゃいけないよ。

「自分はこんな作品を作って、こんな経験をした」をディープに振り返っていくと、自分にしか語れない何かが見つかるはず。




実際に答案を書くときの構成は、ざっくりした例だけど次のとおり。

第一段落:問題点 ◯◯には△△という難しさがある
第二段落:原因  その本当の原因はこれだ
第三段落:解決策 だからこうすればいい、こうしたい、こうあるべきだ



ま、他にわからないことがあったら『小論文のオキテ55』を読んでくれ!



もし、あ さんが哲学的思考にハマりやすいタイプの人なら『ミニマル思考』で整理するのもオススメ。





それから、もしまだ時間があるなら高校生活最後の作品で実績を残そうぜ。

趣味で作るときと、コンテストや賞を本気で狙うときでは「クリエイターとしての経験値」が全然違うからね。



とか言いつつ、

俺自身もいま次の参考書の仕上げ中だよ。

次の本ではプレゼンテーションとディベートの常識を覆そうと思ってる。

でも、ものを作るってのは・・・楽じゃないよね(笑)


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鈴木鋭智です。

「集団面接があるんですよぉ。どうすればいいんですか? ディベートとかしたことないし、集団討論って怖いっす。だって高校はずっとぼっちだったんで、集団っていわれると・・・」

はい、ちょっと待った!

募集要項なり試験方式の説明なりはちゃんと読んだかな???

「集団面接」と書いてあった?
「集団討論」と書いてあった?

「面接」と「討論」は、全然違うぞ。



人間は話を半分だけ聞く生き物なので、「集団◯◯」と言われると「集団」の部分だけに過剰反応してしまう。

集団リンチ、集団自殺、集団訴訟、集団的自衛権・・・

何だろう?「集団◯◯」ってネガティブな言葉を連想しやすいね。



というわけで、この件について冷静に整理しておこう。



「集団面接」というのは面接の一種。

受験生が数名並び、面接官の質問に対し挙手あるいは順番に答える。

聞かれる内容は志望理由とか高校時代の活動とか、基本的に「自分について」だ。



これに対し「集団討論」というのは、

与えられたテーマについて受験生同士で議論し、答えを出す。

出されるテーマは「環境問題」とか「民主主義の功罪」みたいな「社会問題」が多い。




ここまでOK?

さあ、募集要項をもう一度読んでみよう。

そこに書いてあるのは「集団面接」かな? 「集団討論」かな?






次に、集団討論についてもう一点。

集団討論はさらに「ディスカッション」と「ディベート」に分類される。

この2つもよくごっちゃにされるよね。



「ディスカッション」とは、参加者全員で一つの答えを出すこと。

出されるテーマは「駅前商店街を活性化させるためのアイデアを出そう」のようなオープン・クエスチョンの形式が多い。



「ディベート」とは、「賛成派/反対派」など2つのチームに分かれてお互いの主張をぶつけ合うこと。

この場合のテーマは「駅前に大型商業施設を誘致すべきか否か」といったクローズド・クエスチョン(二択)の形式が普通だ。




なんか、小論文に似ているね。

小論文も「何か解決策のアイデアを出せ」系の出題と「メリット/デメリットの折り合いをつけろ」系の出題に大きく分かれる。



問題解決を一人で紙の上で行うのが小論文、

みんなでワイワイ進めるのが集団討論、ともいえるね。



ちなみに、絶賛混迷中の「2020年入試制度改革」では英語にもこのディベート的な(つまり小論文的な)記述問題が出るとか出ないとか。

早めに準備しておくといいね。




公務員試験 無敵の論文メソッド
鈴木 鋭智
実務教育出版
2016-02-09


鈴木鋭智です。お知らせです。

【重版決定!】
オキテ55シリーズ6cm

『何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55』
27刷、累計8万7千部

『何を準備すればいいかわからない人のための AO入試・推薦入試のオキテ55』
15刷、累計4万3千部

これに『現代文のオキテ55』1万4,500部を加えると・・・

シリーズ累計14万4500部!!

みなさんの息の長〜い応援のおかげです。
本当に、ありがとうございまする!!




もう一つ、お知らせが。


【日経出版社のHPがリニューアル!】

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先日ここで紹介した動画が、やっと日本経済新聞出版社の公式サイトで正式に公開されたよ。

「受験参考書ベストセラー作家が教える大学受験面接・小論文のポイント」

なんか動画のサムネイルがまだちょっと整っていない感じだけど、まあいっか(笑)

YouTubeでは「日本経済新聞出版社 大学入試」で検索すると出てくるけど、「鈴木鋭智」では出てこない。。。






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鈴木鋭智本人です。
札幌行ってきたよ。ちょっとだけ雪まつりも観てきたよ。

札幌での仕事って、駅から地下道だけの移動で全部足りることが多い。
だから今回も軽装で行ってしまって、うっかり夜の大通公園に出たら・・・凍りつくかと思ったぜ(笑)



話は変わって、告知です。

日本経済新聞出版社から、小論文・面接対策の3分間講義が動画配信されるよ。

受験生向けの内容に加えて、高校の先生向けの内容も!

本当は日経出版のHPで公開される予定なんだけど、先にYouTubeに動画がアップされているので、こちらからどうぞ!
(まだYouTube内の検索では出てこない設定みたい)

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《受験生向けコンテンツ》
小論文のポイント 崗論文とは?」
小論文のポイント◆崔瞥遒諒け方」
小論文のポイント「カジュアル言葉とフォーマル言葉」
面接のポイント 峪嵋祥由」
面接のポイント◆峅欒鯵萋亜
面接のポイント「面接は声と見た目で9割決まる」
《教員向けコンテンツ》
小論文指導のポイント 嵒週ミスが多い本当の理由」
小論文指導のポイント 「添削指導の効率化」

この学校法人向けDVD教材の宣伝を兼ねているんだけどね。
(ただ、日本経済新聞社のサイトリニューアルがまだなので、全然DVDの宣伝にはつながってない・笑)









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アシスタントのワタナベです。

日本経済新聞出版社から7月に発売される高校向けDVD教材で、ダンゴムシ師匠が内容の監修と撮影現場での所作指導を担当しています。

面接の所作といっても、そこは『小論文のオキテ55』シリーズの著者なので「優等生の姿勢」だけではなく「ダメ学生の姿勢」も作り込み、「高校生の面接あるある」に仕上げたそうです。



師匠曰く、「笑えて学べて腑に落ちるDVDになった」とのこと。

個人向けではなく学校向けに販売されるので、高校生のみなさんは視聴覚室でお楽しみください。



ただし、ダンゴムシ師匠は出演していません。

本人は「映りたかったなあ、役者やってみたいなあ。俺がダメならうちの子を劇団に入れたい」とか、撮影以来ずっと言っていますが……。


以上、アシスタントのワタナベがお伝えしました。






ワタナベです。
直近のアシスタント業務はお遊戯の練習相手でした。

運動会が終わっても「ハッピーくまモン」が頭から離れません。






ところで、『公務員試験 受験ジャーナル』でダンゴムシ師匠による連載が始まります。

11月1日発売の「29年度 Vol.1」から始まる「ES・面接対策講座」全3回。

第1回は「実例に学ぶ 刺さる自己PRのまとめ方」です。




代ゼミ時代からAO推薦対策の志望理由&自己PRには異様に熱かったダンゴムシ師匠ですが、

最近その理由がわかりました。




師匠が教えていたのは「入試のために学校の先生が考えた書き方」ではなく、

「出版やメディア出演で稼ぐプロのためのプロフィール構築法」なんだそうです。

2011年の出版デビュー前に結構なお金と時間をかけて学んでいたらしく、

AO推薦対策のみならず、その後の出版やテレビ・雑誌への露出、さらには近年のキャリアシフトでその威力を証明したぜ、と自分で言っていますw



それを就職活動のエントリーシートに応用するとは、なんて贅沢な。



そんな「ES・面接対策講座」、なぜか今回も師匠は写真ではなくイラストで登場です。

受験ジャーナル29年度vol1記事2


以上、アシスタントのワタナベでした。




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しまった〜、撮られちゃったかあ。。。

私の不徳の致すところです。
ゲスでごめんなさい。





……あ、違うの? 別のページ?!



本日2月25日発売の「女性セブン」、

『東大AO入試にあの佐藤ママがかみついた!』という記事。

AO入試専門予備校「AO義塾」とAO入試否定派「佐藤ママ」の対立構図(笑)の横で、

『AO入試・推薦入試のオキテ55』著者として中立の立場からコメントしてみた。


記事の一部はこちらでも読めるよ。
「東大AO入試合格者 面接で国連安保理を語る「一瞬だった」」(NEWSポストセブン)
「増加する大学AO入試 いわば弟子のオーディションとの指摘も」(NEWSポストセブン)





AO入試と一般入試のどっちを勧めるか?って取材のときも最初に聞かれたけど、

どっちか良いとか正しいとかじゃなくて、

自分が勝ちやすい方を賢く選ぶのが大事。





学科試験」はないけど「学力試験」免除ではないからね。

英数国とは異なる形の地頭力を小論文で測っているだけだ。





受験は、ある意味ゲーム。

与えられたルールを利用して勝てば、どの枠でもいいじゃん。

そのルールだって別に崇高な真理なんかじゃなく、単に文部科学省と大学が会議で決めただけなんだし(笑)


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