眠れるライオンもたまには起きるっ

『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』著者の鈴木鋭智が受験生を励ましたり冷やかしたり・・・

カテゴリ: 現代文

課題文を「踏まえて」自分の意見を書く。


「踏まえる」って何やねん?(笑)




賛成とか反対とか?

賛成なら「賛成です」で話が終わりそうだし、
偉い先生の文章に「反対です」というのもハードル高そう。。。




というわけで、

課題文を「踏まえて」自分の意見を書くときの攻略法の話をしよう。


『小論文のオキテ55』でいうと「第2章 課題文メッセージ別攻略法」、
特に64ページの「課題文のオキテフローチャート」の話だよ!




小論文の課題文はざっくり2つに分類できる。

1 筆者が社会や物事について「こうなっている」と説明しているだけの文章

2 筆者が社会や物事に対して「こうするべきだ」と提言している文章





1 筆者が社会や物事について「こうなっている」と説明しているだけの文章

「こうなっている」というのは何らかの問題点を含んでいるはず。
何も問題がないなら、小論文のテーマには採用されないからね。
だから第一段落では「問題点をはっきりさせる」ことになる。


1ー1 説明が具体的な場合
それが「貧困で苦しむ高齢者」みたいな具体的な話なら、「その人たちを救うために何をするか」を書けばいい。


1−2 説明が抽象的な場合
あるいは「文明社会の闇」みたいな抽象的な話なら、現実の世の中に見られる具体例を見つけて、それを解決する方法を書く。





2 筆者が社会や物事に対して「こうするべきだ」と提言している文章

具体的な提案には、必ず賛成する人と反対する人がいる。
「消費税率を上げよう」にも「憲法を改正しよう」にも「みんなで海に行こう」にも、賛成する人と反対する人がいるよね。
なので、筆者が具体的な提案をしていたら第一段落には「賛成/反対とその理由」を書く。

2−1 賛成する場合
提案に賛成しても、それを実現するにはいろいろ難しさがあるはず。
だからまだ世の中では実現していないし、筆者が文章を書いて世に訴える必要があるわけだ。
そこで第二段落では「それが実現できていない原因」を書くといいね。

2−2 反対する場合
反対するなら、それに対する代案を出す必要がある。
そこで第二段落で「賛成派(筆者)が気づいていない本当の原因、そもそもの問題」を書くといい。




で、どのパターンでも最後の第三段落では「解決策」を書く。

「したがって、〇〇するべきだ。具体的には△△することが考えられる。そうすれば□□になるだろう」

こんな順番で書くとそれなりのボリュームになるはずだよ。





ちょっと難しい話になっちゃった?(笑)




あ さんの志望校ならこれで対応できるよ。

まずは課題文を熟読して、「説明」か「提案」かを見分けよう。


【参考動画】
鈴木鋭智「小論文とは何を書けばいいのか?」
日本経済新聞出版社「受験参考書ベストセラー作家が教える大学受験面接・小論文のポイント」










課題文型の小論文を書くときに

「第一段落で課題文の要約を書くべきかどうか」

って迷うよね。



あ さんの質問に答えて、この件について説明しよう。




混乱しないように、《ルールの話》と《実際に書くときの話》に分けるね。





《1 要約に関するルール》

要約を書くかどうかは、設問によって判断する。

\潴笋法峅歛衒犬鰺很鵑靴疹紊如ΑΑΑ廚半魴錣書いてあったら、冒頭1段落を要約に費やす。

◆峅歛衒犬鰺很鵑靴疹紊如廚箸い条件がなかったら、要約は書かなくていい

設問が分かれていて、例えば【問1】が「本文を200字以内で要約しなさい」だったら、【問2】の「これに関するあなたの意見を述べなさい」では要約を書かない。問1の要約を書いたのに、またくり返したら「字数稼ぎ」とみなされてしまう。




武蔵野美術大学は△離織ぅ廚世諭M很鵑書かなくてもいい



ここまでがルールの話。

次、試験本番での実践的な話をしよう。




《2 実際に書くときの話》

上の△両豺隋⇒很鵑蓮崕颪なくてもいい」んだけど、書いたからといってマイナスにはならない。

だから次のようなケースでは、敢えて要約を書くのもありだね。




(1) 読解力をアピールしたいとき

課題文が通説をひっくり返す内容だと、読んで理解できる人とできない人にはっきり分かれる。

大学は当然、読解力のある人を高く評価する☆

この場合の要約は文中の言葉をツギハギするんじゃなくて、「この文章は他とこの点が違う」というポイントを説明すること。文中の言葉に縛られなくていいし、100〜150字くらいで十分。

そのあとの内容がいまいちでも、要約だけで点数を稼ぐことが可能だ。





(2)字数を埋めたいとき

書くことがなくて途方に暮れることもあるかもしれないよね(笑)

こんなときは仕方ない、200字くらい要約で埋めよう。

前半100字、後半100字くらいでまとめると「全部読んだ感」が出るし、要約を書いているうちに理解が進んで何かに気づくかもしれない。

黙ってウンウン唸っているより、表面的な要約でも手を動かしている方が頭が働いたりするもんだよ。






ベストなのは、要約を書かずに、「課題文を踏まえた自分の意見」を書くことだけど。

「通説と違う点」がわかったかどうかで180度違ってくるので、第一段落を読んだ時点で採点者は読解力も思考力もわかっちゃうんだよね。

ま、これは一番難易度高いけど(笑)




というわけで、

「要約を書くか書かないか問題」は

自分の読解力や課題文の難易度に応じて、臨機応変に判断してね!





電車での移動時間、
空港の待ち時間、
予定をドタキャンされてぽっかり空いた2時間、
台風や大雪で新幹線が立ち往生してしまった数時間、
連休明けでやたら混んでる病院の待ち時間、

こういうの、大好きだねえ(笑)

落ち着いて読書できる貴重な時間なので。



先日、やっと読めたのがこの本。
AI vs. 教科書が読めない子どもたち
新井 紀子
東洋経済新報社
2018-02-02



2011年に「ロボットは東大に入れるか?」という実験的なプロジェクトが始まったんだけど、

結論が出たらしいよ。


「東大は無理でした。MARCHなら入れます」


計算問題や世界史の用語を答える系は得意なのに、

文章を読んで意味を理解する、いわゆる「読解力」が人工知能にはまったくなかったんだって。

コンピュータは「意味」を理解しないんだね。



というのが、この本の内容の半分。

ここまでは「そりゃそうだよね」という人も多かったかもしれない。



それより重大なのが、この本の後半。


「高校生の読解力が、人工知能以下だった」



もう少し詳しくいうと、
「文の意味」ではなく「単語」だけ見つけて答えを出そうとするコンピュータみたいな読み方をする生徒が大半で、教科書すら正しく読めていない。


そうそう! 国語を教えている現場の感覚はまさにその通り!

勉強が苦手な人って、単語だけ拾うよね。

漢字の熟語だけを点々と見て、間のひらがな(助詞)をスルーする。

だから「幕府が大名に命令する」も「幕府に大名が命令する」も同じに見えてしまう。



運転免許の学科試験で何度も落ちる人も、原因は知識不足ではなく国語力だ。

「前の車が右折の合図を出しているとき、その車を追い越すには右側の車線に進路を変える」

おいおい、ぶつかるから!

国語力がないと、「〜とき」とか「〜ならば」という条件の部分をスルーしてしまう。

これは教本の内容を暗記するような話じゃない。
読んで車の動きをイメージすればわかる話だ。




ところが、高校や予備校の「国語」の時間にこんなことを教わる機会はまずない。

だって現代文の問題ってこうだもんね。


傍線部アとはどういうことか、答えなさい。
現代文2



同じ内容が、ほら、ここに書いてありますね。

ここをまとめれば正解です!

現代文3




・・・って、それは視力検査ですから!

同じ内容を拾ったら、ただのオウム返しですから!

理解とかロジックとか不要ですから!




東大クラスでは難易度を上げる。

さあ、これができたら視力2.0☆ みたいな。

現代文4






実際は、これで「問いと論理的に噛み合う解答」にはならないんだけど、予備校では視力検査的なオウム返し答案が「正解」とされている。

その理屈は、「これでそこそこ受かってるから、いいじゃん」



「そんなのは読解力じゃない! 大学が求める国語力じゃない!」

と代ゼミ時代に主張して、模試やテキストの解答の見直しを提案したりしたんだけど、

同業者にはほとんど理解されなかったなあ(涙)



よしそれならと、参考書という形で世に問うてみた。



公務員試験 無敵の文章理解メソッド
鈴木 鋭智
実務教育出版
2017-04-19



でも、日本の国語教育を揺さぶるほどの影響力は・・・なかったなあ(涙)

(小論文のルールを変えた『小論文のオキテ55』のようにはいかなかった)




そんなわけで、学校での国語教育を半ば諦めて「社会人のためのビジネス国語」という仕事にシフトしてみたら、

こっちの方が明らかに需要あったよ。

単語だけ拾って判断する人って、仕事では危険だもん。

売り上げにも生産性にも直結するので、企業は社員の教育にお金をかける。これは投資だ。




それでいまではすっかり企業研修とビジネスセミナーが本業になってしまったんだけど、

この本を読んだら学校教育って世界にちょっと希望が見えてきた。

国語教育の風向きが変わるかもしれない。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち
新井 紀子
東洋経済新報社
2018-02-02


鈴木鋭智です。

コメント欄にsoさんから記述問題についての質問をもらって、答えようとしたら長くなったのでこちらで答えるよ。


質問の内容は「記述問題で、『本文から離れて普通に考える』にはどうすればいいの?」




まず、この質問に至る経緯を説明しないとね。ちょっと長くてゴメン。

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『現代文のオキテ55』で取り上げた、東大2009年の問題(馬場あき子『山羊小母たちの時間』)。

設問 「農業が盛んだった頃の一風景が、段差のある家の構造自体の中に残っているのだ」(傍線部ア)とはどういうことか、説明せよ。



これに対する参考書や予備校による解答で多いのが以下の2つ。

解答例1「忙しい農作業に励む当時の農民たちの暮らしぶりが、土間、上がり框、板の間、座敷と高くなる家の造りを通して偲ばれるということ」

解答例2「家の段差構造に見られる座敷と土間の空間的な上下関係が、当主・小作人・手伝い人という厳しい身分制度を象徴しているということ」


なんとなく解答例1で答えになってる気がするよね?

でも、「農民の暮らしぶり」と「土間、上がり框、板の間、座敷」という古民家のイメージはつながるけれど、わざわざ「段差のある家の構造自体の中に」と強調している部分とはつながらない。

だから解答例1はこの部分に傍線を引いた出題者の要求を満たしていないんだよ。



解答例2は、「段差=身分差」と解釈したけれど、今度は「農業の盛んだった頃の一風景」とつながらない。
農作業をしない武家や公家の屋敷でも身分差はあるもんね。



というわけで、解答例1も2も、「農業=段差とはどういうことか」という問いには答えていないんだよ。

もしかしたら、農業と段差構造をつなぐ必然性あるいは合理性があるんじゃないか?

段差があるから農作業がはかどる、みたいな。



そこで、『現代文のオキテ55』が提案した解答がこちら。

解答例3「当主は高い座敷から全体を見渡して指示を出し、働き手は下の土間からすぐに出入りできるように家が段差構造になっていたということ」

(ぶっちゃけ、段差構造の家が建てられた本当の理由は「地形の都合」だろうと思うけどね。北海道江差市の「旧中村家住宅」も海沿いの斜面に建てられた段差構造の古民家だし。もっとも、ここでのポイントは「建てられた経緯」ではなく、段差の家を見て「筆者が何を考えたか」だ)

この解答をいま読み返すと、

「当主は高い座敷から全体を見渡して指示を出し、働き手は下の土間から出入りしていた様子が家の段差構造から想像できるということ」

という表現の方がよかったかなとは思う(笑)


いずれにせよ、

本文に書いてあることをまとめると解答例1になるけれど、それだと設問の要求に合わなくなる。問いと答えがかみ合わなくなる。

論理的につじつまの合う答えを出すには、本文から一旦離れて「普通に」考える必要があるんだよ。



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ではsoさんの質問に戻ろう。
「記述問題で、『本文から離れて普通に考える』にはどうすればいいの?」


コツは「本文を読んでいない人がこの設問を見たらどう考えるか」。


「傍線部『……』とはどういうことか」という設問の『……』には、“不完全な言葉”が入っているものだ。
たとえば、「『犬は哺乳類である』とはどういうことか」という設問はまず出ない。誰が見ても異論のない“完全な言葉”だから。

でも、「『イルカは哺乳類である』とはどういうことか」なら設問として成立する。
世の中には「イルカは魚」と思っている人もいるので、「イルカは哺乳類」というのは説明の足りない“不完全な言葉”ということになる。

この場合の解答は「イルカは魚のように水中に棲むが、肺で呼吸し子どもを産んで母乳で育てるので哺乳類に分類されるということ」になる。



このとき、「イルカは哺乳類」が“不完全な言葉”だということに気づく人と気づかない人がいる。

気づかないのは「イルカは哺乳類」という前提の中にいる人。
不完全な部分を常識で埋めてしまうので「当たり前」だと思ってしまう。




実は現代文のテストでも同じことが起こっていて、

多くの人は先に問題文を読んでいるので、その内容が「前提」となって不完全な部分を埋めてしまう。

だから「農業が盛んだった頃の一風景が、段差のある家の構造自体に残っているのだ」という傍線部を「そうそう、農業=段差。“完全な言葉”だよね」と受け入れてしまうんだよ。

本文を読んでいない人がこの設問を見たら「農業?段差?何の関係があるの?“不完全な言葉”じゃん」と素朴に思うのに。



コミュニケーションの面白さ、難しさというのは「別な解釈をする人がいる」というところ。

だからこそ“不完全な言葉”に聞こえている人の視点を持つことが大事なんだよ。

「本文を離れて普通に考える」というのはそういう意味。



soさん、これで答えになったかな?

関連記事
2013年01月21日「記述対策のまとめ記事」



アシスタントのワタナベです。

ここ数日、このブログが見られなくなっていました。すみません。



さて、ダンゴムシ師匠の新刊が出ます。

『公務員試験 無敵の文章理解メソッド』(実務教育出版)

22



ショッキングピンクが目立ってます。

どんな本なのか、師匠に聞いてみました。

「本文読む前に選択肢を疑え」
「並べ替え問題では並べ替えるな」
「英文問題は訳せなくていい」

マジですか?

代ゼミ時代の師匠はどちらかというと「本文の構造を正しく理解しろ」派だったので、ここまでテクニック的な話を書くとは表紙のピンク以上にショッキングな気もしますが・・・

「受験のテクニックではなく、出題者の引っかけテクニックを全部暴露した」

とのことです。大学入試より公務員試験の方が「ゲーム的に」解けるそうです。


最速で最高得点を取りたい方は、是非ご一読ください。

公務員試験 無敵の文章理解メソッド
鈴木 鋭智
実務教育出版
2017-04-19

センター試験を廃止して、その代わりに導入しようとしている新方式のテストの案が公開されているけれど・・・
「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」 で評価すべき能力と記述式問題イメージ例 【たたき台】

こういう「総合的な思考力を測る記述問題」って、

既に「小論文・総合問題」という形でやってるやつだよね?
AO・推薦入試でも国公立の後期試験でも。



だから、やったらどうなるかという結果はとっくに出ている。

結論から言うと、たぶんグダグダになって終わる(笑)



小論文・総合問題には2つのタイプがあって、

タイプA いわゆる地頭力のある生徒は問題の核心を見抜いて正解できるけど、そうじゃない子は的外れで凡庸な答案になってしまう問題。

タイプB 「この課題文を読んで思ったこと書け」的な、誰でもそこそこの答案が書ける問題。



タイプAの中でも「名作」は特に理系学部に多くて、

金沢医科大学が出した「ヒキガエルがどうやって池の位置を知るのか、実験結果から3つの仮説を検証する」とか

福島県立医科大学の「いくつもの統計資料から日本人の自殺の原因を考察させるけど、資料をちゃんと読むと不況とも高齢化とも健康問題とも特定できない(答え:誰にでも起こり得る)」とか

学校のお勉強をちゃぶ台ごとひっくり返す難問が過去にはあったんだよね。

解けると超快感☆

これが楽しくて10数年も小論文を教えてきたようなものだ。




ところが・・・

せっかく「名作」を出した大学も3年くらい経つとタイプBの凡庸な問題に戻ってしまってガッカリすることが多いんだよなあ。。。


理由はいくつか考えられる。

1 ズバリ正解を答える受験者が少なすぎて、大学が諦めた。
2 ネタが尽きて、出題者が諦めた。
3 単純に、出題者が凡庸な人に変わってしまった。



英数国のテストなら平均点を中心に得点が分散する「正規分布」になるけれど、
正規分布

小論文や総合問題で「ズバリ正解」が存在するものを出すと「ズバリ正解の高得点グループ」と「凡庸な答えの低得点グループ」にはっきり分かれてしまう。

代ゼミのクラスで出題したら正解者が50人中2人とかだったので、実際の入試でも「ズバリ正解の高得点グループ」では定員枠が全然埋まらなかったことは十分想像できる。

で、凡庸な低得点グループの中での評価は「見抜いたかどうか」ではなく「文章が上手いかどうか」みたいな微妙なところに収束していく・・・。

知恵を凝らした出題者はガッカリだよね。



大学の選考基準が「何点以上」ではなく「上位何人」である限り、頭の切れるトップ層を想定した入試問題は役に立たないんだよ。



てなわけで、果たして新型テストは

センター試験に匹敵するクオリティで出題し続けることができるのか?

それとも大多数の受験生に合わせて凡庸な問題に収まってしまうのか?




「センター試験のマークシートはよろしくないから廃止しよう」とかって

言い出した文部科学大臣は私大出身なので知らないんだろうけど、



センター試験の問題って、ものすごく良質だよね。

点数と偏差値がはっきり実力に比例するもん。



現代文に関していうと、受験生の読解力や注意力を見抜いた上で問題を作っている。

「ここに目を奪われた人は2番を選ぶし、ここをこっちの意味で解釈した人は3番」みたいに。

4つの間違い選択肢それぞれに「こんな読み方する奴、いるいる」という要素が詰め込まれていて、研究すればするほど面白い。


小説も、読み手のセンスとか共感力とかは求められてないからね。

はっきり書かれている手がかりを拾うことができるかどうか、それを論理的に解釈できるかどうか、そこだけだ。

リクナビ進学ジャーナル「センター試験の国語がスゴい! 意外と多い珍問題」


その点、私大の問題は小細工で紛らわしくするだけで、「間違い選択肢のクリエイティビティ」が欠けているよなあ。。。

もっとも私大は全学科×(A日程B日程C日程+地方会場)と毎年何十問も作らなきゃいけないので、1問あたりに投入できる時間と人数が限られるのかもしれないけど。


もしセンター試験を廃止して年に数回のなんとかテストに移行した場合、
この「1問あたりに投入できるエネルギー」が薄くなることは容易に想像できる。



・・・とか何とか書いてると、だんだん熱くなってしまうのでこの辺でやめとく(笑)



とにかく、

今年もどんな名作が出るか楽しみだねえ☆

珍問奇問もエンジョイして、自己最高得点を叩き出そう!!




151204_120841

ただいま絶賛校正中☆

(校正=ゲラという印刷見本に赤入れして修正すること)

原稿を送ったら、紙面のデザイナーとイラストレーターと表紙のデザイナーと編集者から「プロの凄い球」が次々投げ返された感じ。

今回もいいスタッフに恵まれたぜ♪

これで売れなかったら100%著者のせいだ(汗)




本を作るのは著者一人ではなく、制作や営業も含めたチームプレーになる。

編集者以外は直接顔を合わせることはないんだけどね。

何も同じオフィスで働いて一緒に飲みに行くだけがチームプレーじゃない。

今年は雑誌やセミナーでもこういう作業が多かったので、代ゼミ時代よりよっぽど「チームで仕事してる感」があるよ(笑)




目指すは「公務員試験の棚で一番読みやすく理解しやすい本」!!

そうならなかったら・・・100%著者のせいだ(大汗)

「ほらほら、選択肢をよーっく見てみよう。

この問題、本文を読まなくても答えが決まるじゃん♪」



って、自分がこんな「邪道」な教え方をするとは思わなかったなあ!(笑)



大学受験予備校ではこういう「読まずに解く」みたいなこと言う講師は一番軽蔑される。

実際、多くの問題はそんなテクニックが通用しないように作られているので、ちゃんと読むしかない。

大学入試は「学力試験」だから。




ところが公務員試験の場合、

コツコツじっくり読んでも答えは出るけれど、

「ある点」に気づけば全部読まなくてもサクッと答えられるように作られている。マジ。



これは出題者のレベルが低いとかの話ではないらしい。

選択肢の作り込み方を見ても、明らかにセンター試験と同等の作問技術(SVOで騙す、ポイント2つで騙す、因果関係で騙す、その他)が駆使されていて、

少なくとも入試問題を業者に外注するような大学よりは問題の質がいい。

だから「裏技」的にサクッと解けるように作られているのは、わざとだね。




それは、公務員試験が「採用試験」だから。



一つの案件を地道にコツコツ1時間かけて取り組む人と、

同じ案件の急所をパッと見抜いて5分でサクッと片づける人。

どっちが社会人として優秀か?



学校で「勉強はコツコツ地道にやるもの」と洗脳されてきた人には、「裏技でサクッと解く」のは邪道に見えるかもしれないけれど、

社会に出たら仕事は「ハック」するものだ。

(hack=目の付けどころを変えてサクッと片づけること。その要領で不正侵入する人がハッカーと呼ばれる)

コピー取りからスケジュール管理まで、要領のいい人/悪い人の差は大きいからね。




学校の常識は社会の非常識。

「地道にコツコツ教」で救われなかった人は、「ハック教」に改宗してみよう。

最短・最速の解法を見つけよう。






志望校に合格した人、おめでとう!!

不本意な結果になっちゃった人、それでもよく頑張った!お疲れさま!!



いずれにしても、ここからがスタートだね。

第一志望だったかどうかはともかく、決まった進路を活かすも殺すも自分次第。

「当たり」を選ぶのではなく、選んだものを「当たり」にしよう。




俺は一浪したので2回受験したわけだけど、

現役で千葉大落ちて浪人したのは・・・

結果的には楽しかったなあ(笑)



青森から仙台に出てきて、代ゼミの福田寮に入ったんだよ。

寮生のいろんな人間関係に関わったのは刺激的だったね。

イタズラとか喧嘩とか悩み相談とか、補導される奴とか(笑)

それに寮のルールがいろいろあって(門限、酒タバコの他に夜の他室訪問禁止ってのもあった)、破って見つかると説教されて始末書書かされるんだよね。

いま公務員試験の論文を教えるようになったけど、法とか正義とか秩序とかってものを考える上で当時の経験がとても役に立ってる。あんまり人には言わないけど。




で、話は飛んで1年後。

東北大の文学部に受かったけど、あんまり好きじゃなかったな。

「偽インテリ」が大っ嫌いだったんだよ。

知識が多いだけで偉いと思っている奴。

何かを発見したり創り出したり解決したりすることなく、

どこかに書いてあることばかり話して、自分より知識が少ない人を「そんなことも知らないのかw」と見下す奴。



文学部だから余計にそういう人種が目につくのかもしれないけどね。



やっと面白くなったのは4年生になってから。

日本心理学会が仙台で開かれて、東北大の心理学研究室が仕切ることになったんだよ。
俺もパシリとしてお手伝い。



そこで目撃したのが、偉い先生たちのプレゼンの下手さ加減。

だって、一流大学の偉い教授が発表しているのに、聴衆(偉い先生たち)がバタバタ寝ていくんだよ!?



たぶん発表の内容は素晴らしいんだろうけど、

プレゼンがグダグダだと誰も聞いてくれない。



それを見てて思った。

だったら内容が薄くても、プレゼンさえ上手にやれば評価されるんじゃないか???



いま思えば、あの時の思いつきが現在の仕事につながってる(笑)


(もっとも、当時は「自分の武器は英語力」とか勘違いして人生遠回りというか空回りしてたけどね・笑)




100人いれば100通りの学生生活がある。

間違っても失敗してもいい。

自分だけの4年間を切り拓いてくれるのを期待してるよ☆

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