眠れるライオンもたまには起きるっ

もともと国語講師・鈴木鋭智が受験生を励ましたり冷やかしたりするブログでしたが、最近はアシスタントが近況をお伝えしています。

大学入試・小論文

◇お知らせ◇
■『公務員試験 受験ジャーナル29年度 VOL.3』に連載中
「ES・面接対策講座 実例に学ぶ 刺さるエントリーシートのまとめ方」

■重版情報
『公務員試験 無敵の論文メソッド』(実務教育出版)
3刷、累計1万1千部となりました。
『何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55』(KADOKAWA)
24刷、累計6万5千部となりました。

発売間近☆『公務員試験 無敵の論文メソッド』

無敵の論文メソッドAmazon

いよいよアマゾン予約受付開始!
『公務員試験 無敵の論文メソッド』(実務教育出版)

発売は2月9日からだけどね。



実質、『小論文のオキテ55』の【実践編】。

前作は高校生向けだったので「考え方」中心で「解答例」は最小限にしてたけど、
今度は大学生向けなのでガッツリ1000字の解答例をたくさん載せてみたよ。


もちろん「ガッカリ答案」「スッキリ答案」の対比も健在☆

(受験生がやりがちな「ガッカリ答案」をリアルに知り尽くしているのが自分でも一番の強みだと思う。ネタを提供してくれた生徒のみなさん、本当にありがとう!!)



扱うテーマも「格差社会」「人口減少社会」「ツタヤ図書館問題」「情報化社会」「待機児童問題」「地域コミュニティ」「労働観」「現代の若者像」……などなど。

って、大学入試にもそのまんま使えるじゃないか!

書店で「公務員試験」の棚にしか置いてもらえないのがもったいない。。。






で、今回も最後の章に爆弾を仕込んでみた。

データ問題って、論文・国語業界が致命的に弱い分野なんだよね。

従来の参考書が的外れな解釈ばかり載せているので、まとめて覆してみたぜ。



しかも一番最後の京都府平成26年の問題(相関を示唆するデータから、本当の因果関係を考察させる)って、

こないだリンク貼ったセンター廃止後のなんちゃらテストの例題の、まさか「元ネタ」?!

「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」 で評価すべき能力と記述式問題イメージ例 【たたき台】
2016年1月17日「センター廃止後のなんちゃらテストの行方」

まあ、どっちがパクッたとかの話ではなく、

京都府も文部科学省も、つまり行政がこの手のリテラシーに関心を持ち始めたということだね。

『無敵の論文メソッド』にはその辺の最先端が詰まってるよ☆




公務員試験にも大学入試にも新方式テストにも対応できる文字通り『無敵の論文メソッド』。

2月9日発売です。

みなさん、今回も応援よろしくお願いいたしまするっ!!

m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m 

公務員試験 無敵の論文メソッド
鈴木 鋭智
実務教育出版
2016-02-09

センター廃止後のなんちゃらテストの行方

センター試験を廃止して、その代わりに導入しようとしている新方式のテストの案が公開されているけれど・・・
「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」 で評価すべき能力と記述式問題イメージ例 【たたき台】

こういう「総合的な思考力を測る記述問題」って、

既に「小論文・総合問題」という形でやってるやつだよね?
AO・推薦入試でも国公立の後期試験でも。



だから、やったらどうなるかという結果はとっくに出ている。

結論から言うと、たぶんグダグダになって終わる(笑)



小論文・総合問題には2つのタイプがあって、

タイプA いわゆる地頭力のある生徒は問題の核心を見抜いて正解できるけど、そうじゃない子は的外れで凡庸な答案になってしまう問題。

タイプB 「この課題文を読んで思ったこと書け」的な、誰でもそこそこの答案が書ける問題。



タイプAの中でも「名作」は特に理系学部に多くて、

金沢医科大学が出した「ヒキガエルがどうやって池の位置を知るのか、実験結果から3つの仮説を検証する」とか

福島県立医科大学の「いくつもの統計資料から日本人の自殺の原因を考察させるけど、資料をちゃんと読むと不況とも高齢化とも健康問題とも特定できない(答え:誰にでも起こり得る)」とか

学校のお勉強をちゃぶ台ごとひっくり返す難問が過去にはあったんだよね。

解けると超快感☆

これが楽しくて10数年も小論文を教えてきたようなものだ。




ところが・・・

せっかく「名作」を出した大学も3年くらい経つとタイプBの凡庸な問題に戻ってしまってガッカリすることが多いんだよなあ。。。


理由はいくつか考えられる。

1 ズバリ正解を答える受験者が少なすぎて、大学が諦めた。
2 ネタが尽きて、出題者が諦めた。
3 単純に、出題者が凡庸な人に変わってしまった。



英数国のテストなら平均点を中心に得点が分散する「正規分布」になるけれど、
正規分布

小論文や総合問題で「ズバリ正解」が存在するものを出すと「ズバリ正解の高得点グループ」と「凡庸な答えの低得点グループ」にはっきり分かれてしまう。

代ゼミのクラスで出題したら正解者が50人中2人とかだったので、実際の入試でも「ズバリ正解の高得点グループ」では定員枠が全然埋まらなかったことは十分想像できる。

で、凡庸な低得点グループの中での評価は「見抜いたかどうか」ではなく「文章が上手いかどうか」みたいな微妙なところに収束していく・・・。

知恵を凝らした出題者はガッカリだよね。



大学の選考基準が「何点以上」ではなく「上位何人」である限り、頭の切れるトップ層を想定した入試問題は役に立たないんだよ。



てなわけで、果たして新型テストは

センター試験に匹敵するクオリティで出題し続けることができるのか?

それとも大多数の受験生に合わせて凡庸な問題に収まってしまうのか?




「人は解答例なんて読まない」という仮説

小論文1位2015年11月9日

おかげさまで、

発売から丸4年、

Amazonの小論文参考書カテゴリで

ずーっと「ベストセラー1位」をキープしたまま、

『小論文のオキテ55』重版決定☆

これでいよいよ20刷、累計4万7千部!!




続けて、
『現代文のオキテ55』も4刷決定☆累計1万500部!



さらに、
先日10刷が決まったばかりの
『AO入試・推薦入試のオキテ55』も11刷決定☆累計2万7千部!!





みなさん、応援ありがとうございます!!

それからKADOKAWA、制作スタッフ、全国の書店のみなさん、ご尽力ありがとうございます!!





このほかに『「話し方」より「答え方」』が3刷1万9千部なので、

・・・全部で10万部超えたじゃないか☆

ミリオンまであと90万部(笑)





小論文の参考書の中では「Amazonカテゴリ1位」を独走中の『小論文のオキテ55』だけど、

類書の中で「最も解答例が少ない本」でもあるんだよね。

ほとんどが200字以内で、1本だけ400字。

従来の「模範解答集」的な参考書からすると、かなりふざけた本かもしれない。



でも、「誰でも最後まで読める本」を考えたらこうなっちゃったんだよ。



本は「読む」以前に「見る」もの。

ページを開いたときの文字の詰まり具合や改行のタイミング、フォントの種類など、

紙面の第一印象が悪いと読む気を削いでしまう。

(単に易しくするとか絵を入れるとかいう話ではなく、細かい企業秘密がたくさんある)



殺風景なレイアウトに1000字の答案をドカッと載せっぱなしの参考書も多いけど、

自分の文章が人に読んでもらえるとでも信じているのかな?



「オキテ55」3部作は「人は文章なんか読みたくない」という前提で作られている(笑)





さて、その前提を

今度は公務員試験の参考書に持ち込むわけだけど、

(公務員試験と大学受験は書店での扱いが別なので、公務員の本を買いに行って『小論文のオキテ55』に出会うことは滅多にない)

さすがに今度は1000字の答案を載せないわけにはいかないよなぁ。。。

てか、『小論文のオキテ55』のノウハウを使えばどんなテーマでも1000字書けるということを

どこかで証明する必要があった。




「読者は解答例なんか読まない」という前提で、

それでも読ませる紙面をどう作るか???



考えてみたら、すごいハードル高いことやってるね(笑)

本文の原稿ができても、まだまだ作業が終わらない。。。







謎の人気記事

今年になってからあんまり更新もせず、放ったらかしているこのブログ。

それでも毎日来てくれる人がいるんだよね。

しかもずーっと前の記事に。

毎年この時期になるとアクセスが増えるのがこの2本。

2008年02月21日 志望理由書の必勝法
2008年04月25日 受かる要約・落ちる要約

2008年って、ブログを始めたばかりで真面目に「役に立つこと」を書いてたときだ(笑)

AO・推薦で志望理由や小論文が急に必要になった高校生が検索して来てくれるんだと思う。




この2本に続く、なぜアクセスが多いのかわからない記事がこちら。

2010年12月25日 「丸十」と書いて何と読む?

天ぷらの話なのに、なぜ???




もともとは代ゼミの生徒向けに始めたこのブログだけど、

そろそろ位置づけを考え直す必要があるよね(笑)


どうする?


1 元生徒や知り合いをメイン読者に据える(ここ4年間は事実上そうだったけど)
2 検索で来てくれる受験生一般向けにリニューアルする
3 難しいこと考えず、いままで通り1と2ごちゃ混ぜにしておく


3に落ち着きそうだけど、それでも一般の受験生向けに過去記事とカテゴリの整理はしたいと思う。

そのうち。

・・・果たして、いつになるのか???

「好きなことで食えるか」論争

おかげさまで社会人になって以来、好きなことばっかりやって生きてきたけど、
(突発的に嫌な目に遭うことは時々ある)

世の中には「好きなことを仕事にできるか論争」みたいなのがあるらしい。



「好きなことを仕事にしろ」と誰かが言うと、

「そんなに世の中甘くない」と反論する人が出てくる。
(高校の先生にも少なからずいて、「夢見させるようなこと話すな」って講演前に言われたことがある)



これを「好きなことで食っていける確率」の話に持ち込むと、決着のつかない水かけ論になるんだよね。

「この馬が勝つだろう」「いや、負ける可能性も捨てきれない」みたいな議論じゃん、確率って。

だからちょっと論点を変えよう。



好きなことで食っていけない人には原因が2つある。

1 自分が本当に好きなことがわかっていない。

2 好きなことをお金に換える方法を知らない。




「ゲームが好きでも、ゲーマーでは食っていけないじゃないか」
と言う人は、自分がなぜゲーム好きなのかを自覚していない。

頭を使ってクリアするのが好きなのか、

RPGのストーリーが好きなのか、

画面の色彩やデザインが好きなのか……etc.

一口に「ゲーム好き」といっても、「好きになるポイント」は十人十色。

たまたま出会ったのがゲーム機だっただけだ。



だからこういう人が「好きなことを仕事にする」なら、

それはゲームではなくファッションかもしれないし、脚本家かもしれないし、公認会計士かもしれない。

「ゲーム」と大ざっぱに括っていると、その奥の「本当に好きなこと」が見えてこないんだよ。



ちなみに、「本当に好きなこと」と「そこそこ好きなこと」の線引きはというと、

「そこまでやる必要あるの? 馬鹿なの?」と人に言われても止まらない状態が「本当に好き」のレベル。

いわゆる「変態さん」レベル。

ここまで来ると「頑張ろう」とか自分を奮い立たせる必要ないし、放っておいても他人より上達する。




あとはその常軌を逸した特性を一番高く買ってもらえる市場を見つけるだけだ。




……という話を、志望理由書で悩む受験生にはよくするんだけど、

就活中の大学生も転職中の社会人も同じだね。

「変態の自分」を高く売るのか、「無難な自分」を安売りするのか。

むしろ大人の方が切実かもしれない。



後期試験こそ面白い

国立大学の後期試験に多い「小論文」「総合問題」って

「英数国社理」という科目の枠を超えているよね。



これはとてもいいシステムだと思う。



「英数国社理」って、要は高校時代の勉強をマスターしたかどうかを見るテスト。

事実上、高校の卒業試験だったんだよ。




でも大学に入ってから(特に大学院に進んでから)必要なのは

文献や資料を読みこなし、問題点を発見し、解決策を出すこと。




「英数国社理」のテストはこのうち「文献を読みこなす」段階の基礎力を断片的に測っているに過ぎない。問題解決能力までは測定できない。

だから大学に入るまでは優等生だったのに、卒論を書く段になって「何をすればいいかわからない」と固まってしまう人がいるんだよなあ。




だったら最初から研究者のまねごとをやらせてみればいいって話だよね。

それが「小論文」「総合問題」。




前期試験の「英数国社理」で基礎力のある学生を確保し、

後期試験の「小論文」「総合問題」で問題解決能力のある学生を採用する。



学生全体の質を高める上手い方法なんだよ。




だから、後期試験を受けることになっちゃったみなさん、



後期で受かる人こそ大学で成功する人☆

君の本当の伸びしろを見せてやれ!!




「意見対立型問題」の攻略法

パズルスタンプ

いまこのオリジナルハンコを作ってるところ。



みおさんから質問をもらったので、ここで答えよう。

課題文が日本とアメリカのしつけについてで具体的問題の説明だったとき、「日本のしつけとアメリカのしつけのどちらが良いかあなたの考えを述べよ(800字以内)」という問題です。日本のしつけに賛同するときはどういう構成で行くべきですか?


課題文の中で二つの正反対の意見とか立場とかが比較されている問題って多いよね。

この場合、どっちの立場にも一理ある。

その代わり、どっちの立場を取っても何か問題が残る。



だから「こちらを立てればあちらが立たず」という関係になるんだよね。

この関係を「トレードオフ」という。

「福祉か財政再建か」
「温暖化防止か経済発展か」
「私と仕事、どっちが大事なの?!」

世の中にはこんな「究極の二者択一」って多いよね。




まず、日本式とアメリカ式の「どこが逆なのか」をはっきり読み取ろう。

この手の問題で問われているのは「双方の立場を公平にジャッジする能力」があるかどうか。

最初から「こっちを支持する」と決めつけず、虚心に読むのが大事だね。




次に、この手の問題は設問の条件で二種類に分けられる。

1 「どっちか選べ」と書いてある場合
2 「どっちか選べ」と書いてない場合



1 「どっちか選べ」と書いてある場合

みおさんの質問はこっちだね。

この場合、冒頭で「○○を支持する」と明言する必要がある。

第一段落 どっちの立場を支持するか&その理由(必要性)

必要性というのは「それがないと困ること」。
日本式教育のメリットはアメリカ式のデメリット、つまり裏表の関係になっているはずなので、どちらかを書いても両方書いても構わない。

第二段落 自分の立場の問題点

ここでの「問題点」は2通りあり得る。
・Aの立場のデメリット
・Aの立場を妨げている要因

ここで「Aの立場のデメリット」を書くと、次の解決策で「Aの基本を守りながらの解決策」という加減の難しい話になる。
(みおさんが失敗したのも、改善策を考えている間にAから離れてしまったからじゃないかな?)

初心者は「Aの立場を妨げている要因」を書くのが無難かもしれないね。

第三段落 Aを通すための解決策

当然これは「Aを妨げる要因を取り除く方法」になるよね。

Aを通すための解決策がAを曲げてしまっては本末転倒になるので気をつけよう。





2 「どっちか選べ」と書いてない場合


敢えて設問に「どっちか選べ」と書いていない場合は、双方の言い分にズレや抜けがあることが多い。

たとえばTPPに対して賛成派と反対派がいるけど、これを「工業vs農業」という枠で考えていると結局「農家に補助金をばらまく」というあまり建設的ではない解決策になってしまう。

でも詳しく見てみると、工業だって輸出しやすくなって儲かる会社もあれば海外から安い部品が入ってきて仕事を奪われる町工場だってあるはず。
農業もみんなが海外産に押されて損するわけじゃなく、ブランド野菜やブランド果物を輸出して儲かる農家が出てくるかもしれない。

つまり問題は、工業か農業かではなく「競争力のある人vs競争力のない人」だったんだよ。

だったら、農家に一律の補助金をばらまくのではなく、競争力のない会社や農家が競争力をつけるための技術開発や品種改良に「投資」をした方がいいよね。将来大きな利益が返ってくる。




世の中に「トレードオフ問題」がたくさんあるのは、立場も事情も異なる人々がたくさんいるから。

「○○業界」みたいに大ざっぱに括ってしまうと、個々の事情が見えなくなって現実離れした解決策になってしまうんだよね。




この「トレードオフ問題」こそが小論文攻略の「本丸」といえる。

次に出す『小論文のオキテ55』の続編のメインの内容にする予定だったけど、

いま受験するみんなのために要点だけ書いてみた。


頑張れー!!☆





質問に答えるぜ@宮城大学の過去問3

太宰府駅で見つけた広告コピー。
お参りする前だったけど、これ見てもうおみくじ引く必要ないなと思った(笑)

IMG_3848




宮城大シリーズ3回目いってみよう!


問3
下線部ロ「売れる商品への取り組みに最も大切なことは、価値につながる要素の「概念化」と「言語化」」との筆者の指摘があるが、どのようなことを言っているのか。あなたの考えを400字程度で述べなさい。その際、図2で示された事例をどう考えたら良いかについても言及すること。


「図2」はインスタント味噌汁のPOP(売り場の掲示)が二種類。
A
赤だし 179円
合わせ 168円
なすのお味噌汁179円

B
「期待しないで買ったら
 あまりに美味しいから
 また買いに来ました」
  (お客様より)




この設問で大事なのは「概念化」「言語化」という言葉の説明だね。

「概念」には意味が二つある。一つは「考え」、もう一つが「言葉」。
人は言葉を使って考えるので、この二つは重なってて当然だ。

概念化=考えを明確にして言葉にすること

では、概念化される前の状態はどうなんだ?

はっきりした考えを持つ以前に、ぼんやり感じてる段階ってあるよね。

図2でいうと、それぞれの値段がいくらかってのは、Aを見ればわかる。

でも、その味噌汁を買って飲んだらどんな気持ちになるか、どんな生活が待ってるか、次にどんな行動を起こすかってのは、買う方も売る方もまだはっきり気づいてない。

でも、心の奥底では美味しくて雰囲気のいい朝食みたいな生活をぼんやり求めているじゃん。

その、客もはっきり気づいていない欲求や価値を明確化してあげるのが「概念化」。




(代ゼミ生ですさん、ここまでは良かったね。ただ、体験じゃなく商品の長所と書いちゃったのが惜しい)




では「言語化」とは?
「概念化」と違うんか???



宮城大シリーズ3回目のテーマは

「似ている言葉の違いを見落とすな」


「概念化」と「言語化」、どっちも言葉にすることなので同じ言葉をくり返しているようにも見えるよね。

でも、「概念化」が「みんなが気づいていない体験や価値を明確にすること」という、作り手・売り手の作業だとすると、

「言語化」は「それを買い手に上手く伝えること」じゃないか?



だって、図2のBがもしこんなコピーだったらどうよ?

「うますぎてビックリ!!
 毎日2リットルがぶ飲み
 しちゃいます!!」

むしろ逆効果。
即刻コピーライターをクビにした方がいい。


まとめると、
まだ買い手もぼんやりしか気づいていない価値を明確にするのが「概念化」。
それを買い手に効果的に伝えるのが「言語化」。




ここまで見てくると、宮城大の小論文は課題文を正しく読めたかどうかでほぼ合否が決まるといってもいいね。




「えーっ?! じゃあいつもの『問題解決』はどうなるんですか?」


(笑)設問をよく見よう。
どの設問も字数が300〜400字。ただの内容説明にしては長いんだよ。

しかも「新しい価値」を提唱しているということは、現在の日本企業の多くがそれに気づいていない、あるいは実現できていないということ。
(逆にこれらを一番上手く実現したのが昔のSONYと今のAppleだ)

ならば残りの字数で「これから日本企業はどんな工夫と努力をするべきか」という【解決策】を書けばいい。

できれば、なぜこういう思考ができなくなったのかという【原因分析】も書いていたら完璧だな☆






がんばれー!!

質問に答えるぜ@宮城大学の過去問2

宮城大学2014年の続き、いってみよう!


問2 下線部イ「「新しい消費」を企業(作り手や売り手のこと)が見えていない」との筆者の指摘があるが、どのようなことを企業が見えていないのか、また逆に、企業が見過ぎていることな何だろうか、あなたの考えを300字程度で述べなさい。その際、床材「ライブナチュラル」の事例をどう考えたら良いかについての言及すること。


「ライブナチュラル」というのは課題文中に出てくる商品の例。キツツキがつついた痕跡などがある床材で、従来は「傷物、低級品」とされていたのが、子どもに自然の話をするきっかけになるとして人気商品になったという。



課題文を読む時は、テーマとモチーフを取り違えちゃいけないよ。

テーマ:筆者が一番伝えたいメッセージ
モチーフ:テーマを表現するためのネタ




従来の企業は「キレイな木目で、しかもどの商品も同じ」に価値があると思っていた。

ところが「ライブナチュラル」は木目に変な節とかキズとかがあるし、1枚1枚それが異なる。



この例だけを読んだら

「画一的⇔一個一個違う」

という対比に見えるかもしれないよね。



でも、この文章全体の文脈は

「モノ自体⇔体験」

という対比。



「バラバラな木目の床材」はただのモチーフで、

文章全体のテーマは「それがもたらす体験」。



だから「画一的⇔一個一個違う」という話を書いちゃダメなんだよ。

受験生の半数はやっちゃったと思うけどね(笑)




質問に答えるぜ@宮城大学の過去問

代ゼミ生徒ですさんから質問のあった、宮城大学事業構想学部の問題。

宮城大学はここ数年いい問題を出してるね。



ここに限らず、小論文の課題文を読む時のポイントは「従来の考え方と新しい考え方の対比」。

現代文と違って小論文では最新の言説が出題される。中には雑誌とかネットの記事の場合もある。

だからどこかで従来の常識を否定しているんだよ。

この対比に気づかないと、古い思想の中で考えてしまって出題意図から大きく外れてしまうぞ。



さて、課題文を引用するのは面倒くさいので(権利関係とかいろいろ)、まず設問を見てもらおうか。



問1 図1のグラフの結果は、新しい消費社会の姿を示唆しているが、その姿はどのようなものかについて、あなたの考えを300字程度で述べなさい。その際、売れるかどうか(開発した商品・サービスが消費者にとって価値があるかどうか)を考える上で、商品・サービスの価値はV=P/Cと表現されることを念頭におき、これらの関係に言及すること。
 なお、Vは商品・サービスの持っている価値、Pはパフォーマンスで一般的には機能や性能や効果などを指す。Cはコストで費用、手間などを指す。



V=P/C(←分数ね)はいわゆる「コストパフォーマンス」。一般的に消費者は「安い割にいい品物」とか「高いのに質がいまいち」とかのバランスで商品を選ぶよね。

設問中の「新しい消費社会の姿」というのは、(本文を省略したので)結論を言うと、「現代の消費者は物よりも体験にお金を払うようになっている」ということだ。

たしかにCDを買って所有する人は減ってるけど、コンサートは繁盛してるもんなあ。

ということは、

「V=P/C」のうちPの部分が

昔:モノの機能や性能、品質=物理的・客観的

今:得られる体験・感動・快感=心理的・主観的

と変化したということ。


答案では最低限ここまでは書こう!(笑)




さらにPの部分がモノから心に変わったら、この式自体がどうなるか?

モノの場合、Pには限度があるよね。技術的な限度もあるし、性能を上げると経費もかかって価格Cも上がってしまいがち。だから高品質低価格ってのは難しい。

でも体験や感動なら限度がないし、値段に比例しない。

だから、従来は経済の世界で当たり前のように使われていた「V=P/C」の式がこのままでは通用しなくなる。

ってことまで書けたら最高だね☆




代ゼミ生徒ですさんがどれくらいできたかは、ここでは本人の自己採点にまかせよう(爆)

問2以降はまた後日☆




Recent Comments
記事検索
メールはこちらへ
  • ライブドアブログ