眠れるライオンもたまには起きるっ

『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』著者の鈴木鋭智が受験生を励ましたり冷やかしたり・・・

大学入試・小論文

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将来の職業の見つけ方

八戸の講演会で「いい質問」があったので紹介するね。




「海洋なんとか学部に行って海の生物の研究したいんですけど、

そこから先の『職業』が思いつかないんです」




研究そのものが好きという人って、いるよね。

研究者って本来そういう人たちなんだけど、

AO入試・推薦入試で受かろうと思ったら、やっぱり志望理由書には「将来の職業」を具体的にビシッと書く必要がある。




「で、いまのところ何の仕事が頭に浮かぶ?」

「・・・公務員ですかね? 県の水産試験場とか」




それだけかい?!(笑)




研究したいくらい魚が好きなら、他に仕事はいくらでもある。

たとえば水族館。

飼育員が一番思いつきやすいだろうけど、

「水族館をプロデュースする」という職業もある。研究というよりエンタメだ。

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世界中の海に潜って魚の写真を撮るカメラマンもいるね。

研究者になるならJAMSTEC(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)に入って深海探査に行くのもいい。

NHKに就職して、海の生き物の番組を作るという手もある。

自分で熱帯魚のショップを開くというのもいいね。

近大マグロを超える画期的な養殖場を作ってもいい。

海洋資源を守るための技術を開発して、それを各国の政府機関に売るベンチャービジネスも面白い。

「おさかな俳句」みたいなジャンルを作って本を出したら間違ってヒットするかもしれない。






ほら、「魚が好き」が高じて就ける職業は無限にあるんだよ。




自分の町にはいないかもしれないけど。

親に言ったら「何バカな夢見てんの!」と怒られるかもしれないけど。

大学のパンフレットにも書いてないかもしれないけど。





職業を考えるときは、「現実的」という名の枠を取っ払うのが大事。

前例、常識、みんなの意見、実家の経済的事情、実家からの交通の便、自分のいまの成績・・・

「現実」を先に考えると、人生は小さく小さくまとまってしまう。




自分の人生は、地球規模で考えよう!

「アホ」と笑われるくらいがちょうどいい。











武蔵野美術大学の小論文

あ さん、お待たせ!

武蔵野美術大学文化芸術学科、小論文の話をしよう。

(2015年〜2018年の過去問はこちら)

2018年の問題はこんな感じ。

公募制推薦前期
別紙の文章を読み、「博物館の役割」という視点で、あなたの経験や身近なことと関連づけて、感じたことや意見を述べなさい(800字以内)。(1時間30分)
(出典:新見隆編『ミュゼオロジーへの招待』の中の第2章、金子伸二「ミュージアムがあらわすもの──定義・種類・目的・機能」70〜72頁、武蔵野美術大学出版局、2015年)

一般入試
配布した文章は、岡本太郎著『今日の芸術 時代を創造するものは誰か』所収の、第5章「絵はすべての人の創るもの」の中の項目「見ることは、創ることでもある」からの抜粋である(初版は1954年に光文社より刊行)。
この文章を読んで、まず著者の考えを要約してから、「作品鑑賞」に対するあなた自身の考えを、具体的な例を交えながら、本文と関連づけて1,000字以内で述べなさい。
なお冒頭に16字以内のタイトルをつけなさい。
(2時間)



この手の問題で一番やっちゃいけないのが「中身を読まず、タイトルだけ見て勝手な解釈をしてしまう」こと。

これ、冗談ではなく本当に多いんだよ(笑)

焦って読む余裕がない、読むのが面倒、読んでも意味がわからない・・・理由はいろいろだろうけど、

採点者は「ちゃんと読まない奴」をまず落とす。

第一段落で「読まなかったな」「誤読したなw」と判断されたら、そのあとどんなに立派な意見を書いていてもアウトだと心得よう。

だって、与えられた課題文をちゃんと読まない人は、大学に入ってから教授の話をちゃんと聞かない人とみなされるじゃん。



というわけで、毎回出される芸術論の読み方を押さえておこう。

ポイントは3つ。

【1 筆者は何をくつがえしているのか】

プロの芸術家や評論家が、素人でも知っているようなベタな話を書くわけないよね。
「従来の常識」をくつがえしていたり、「素人の思い込み」を指摘していたり、あるいは「最近のアートの潮流」に文句をつけていたりするもの。

芸術論に限らず、小論文でも現代文でも、試験に出る文章というのは必ず「筆者の主張」と「逆の話」が交互に出てきて比較されているじゃん。
「日本と西洋」とか「昔と現代」とか「科学と宗教」とか。
これを国語業界で「対比」と呼ぶけどね。

文章を読むときは「大事なところを見つけよう」ではなく「いま読んでいる部分は、どこと逆なんだろう?」と考えながら読むのが正しい。


【2 逆説の論理に強くなる】

逆説というのは「急がば回れ」「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」のように、普通とは逆の結果になるロジックのこと。

プロの物書きはこういう逆説のフレーズが大好きだ。

文章の冒頭やタイトルに逆説が使われることもあれば、最後の結論が逆説で締められるときもある。

「あ、ここ逆説だ」と気づくだけでなく、「なぜ逆の結果になるんだろう?」という理屈を読み取ろう。


【3 過去問は調べながら読む】

過去問と同じ文章が出ることはないけど、過去問を一通り読むと芸術論に対する「勘」がよくなるよ。

過去問を読むときは、スマホ片手に調べながら読むのがいい。

難しい言葉を調べるというのもあるけど、もっと大事なのは「文章中に出てくる作品」。

絵や彫刻について文章で語られても、何の話かピンとこないことも多いよね。

だからその作品を検索する。画像を探す。目で見る。


これだけで、抽象的だった話がものすごく具体的に理解できるし、

何よりいろんな分野の作品を広く知るきっかけにもなる。




昔、センター試験(その前の共通一次試験だったかな?)の文章にルーブル美術館の「サモトラケのニケ」についての文章があったので、

パリまで行ってきたよ!(笑)

実物を見るために。観光じゃなくニケを見るだけのために。

モナリザも素通りしたからね。

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(おー! 15年前の写真が出てきた! 恥ずかしいね・笑)


古い大理石の質感とか、修復された跡とか、展示されている場の雰囲気とか、

実物を見て初めてわかることはたくさんある。

百聞は一見にしかずというけど、本当に文章は実物の1%しか伝えられないんだよ。



わざわざ現地まで行かなくてもいいので(笑)、スマホで見られる作品なら調べながら芸術論を読むのを勧めるね。

そうすると筆者が何をくつがえして何を主張したかったのかが、数倍よくわかるようになる。




多摩美術大学の小論文

あ さんのリクエストで、
多摩美の小論文にざざっと目を通してみたよ。

多摩美術大学のHP
 →入試・入学案内
  →入試データ・過去問題
   →過去問題(参考作品集)
と進んでいくと、デジタルパンフレットが見つかる。

ていうか、このリンクで行ける。
http://www.tamabi.ac.jp/admission/data/past.htm

バックナンバーが1999年から揃ってるのがすごいね。




さて、多摩美の小論文の攻略法はというと、

前回の日大芸術学部と同じく、「クリエイター目線」。

形式でいうと、芸術学科だけは長めの課題文が出る。
他はキーワード型。
2017年の総合デザイン学科だけは「問題解決型」というちょっと変わった問題が出た。


内容を見ると、
どの学科も、これまで本気で作品を作りまくってきた人であることを前提として出題されている。

「美術の時間に2、3個作ったことあります」程度だと、たぶん話にならない。
作ってきた数とレベルによって「語れること」が違ってくるし、経験の浅い人が文章力でカバーできる話でもない。



自分も仙台に住んでいた頃はバンドやってたけど、
オリジナル曲作ってコンテストとか出て、行けたのが「東北大会で決勝進出」とか「地元のラジオに出演」までだったんだよね。微妙(笑)
そこまでのレベルでも言えることはあるけど、「メジャーデビュー」とか「東京のライブハウスで満員」なんてレベルの人と比べると明らかに音は違うし、メンバーに要求するレベルとか、出てくる言葉も違う。
てか、ポンポン生まれてくる曲の数が半端ねえ!


今は本を何冊か出版するようになったけど、
1冊出しただけでバンザイだった頃と、実際に売れて反響があってからと、何冊か出して売れたり売れなかったりを経験してからではそれぞれステージが違う。
(ときどき、1冊出しただけなのに「出版のやり方教えます」ってセミナーを始める人がいるんだけど、俺はやらないなあ。7冊出しても、まだ出版の世界の入り口しか知らないもん)



なんて、俺の話は置いといて。



まとめると、
1 クリエイターとしての経験値を積む。できれば賞とか取って「客観的評価」を獲得しよう。質で壁を感じたら数で突破しろ。
2 クリエイターの経験をどんどん言葉にする。自分よりレベルの高い人と話してみるのも大事。
3 過去問を一通り見て、いろいろ書いてみる。
4 いい先生に添削してもらう。文章を直されるというよりは、客観的な視点をもらうという姿勢でいた方がいい。



ちょっとは参考になったかな?






日大芸術学部の小論文

鈴木鋭智です。

コメント欄で あ さんから日大芸術学部・推薦の小論文について質問をもらったので、ここで答えるね。

日大芸術学部の小論文には3つのタイプがある。
・課題文が与えられるタイプ
・キーワードが一語与えられるタイプ
・写真や絵を見て何か書くタイプ

どれが出るかはわからないけど、いずれにせよ大事なポイントは2つ。

1 出題意図を推理すること。

2 クリエイターとしての意見を普段から持っておくこと。



この2つはつながっているので、説明しよう。

例年の出題を見ると、
2013年の映画学科では「企業と文化」という本からの課題文。
同じ映画学科の2010年は「聞き上手、話し上手」というキーワード。

出題形式は違うけど、いずれも映画とか映像と関係あることに気づくかな?

企業が作るCMが文化を変えることもある。
ディズニーみたいに巨大企業が映画も文化も作っている場合もある。
最近のスター・ウォーズみたいに、企業が勝手なものを作ると昔からのファンが怒り出すこともある。

聞き上手というのは、特にドキュメンタリーの映像を撮るときには不可欠。
いい芝居を撮るためにも出演者やスタッフのコミュニケーションはとても大事。


ほら、映像を作る立場に立つと切り口がいくらでも出てくるテーマなんだよ。

「企業」だからといって経済の話を書かなきゃいけないわけじゃないし、
「聞き上手、話し上手」といっても友達との思い出話が求められているわけじゃない。



何が出ても「クリエイター目線」で出題意図を考えよう。



となると、普段から「クリエイター目線」を養っておく必要があるよね。

映像、演劇、音楽、文芸、絵画、彫刻・・・・あ さんの専門がどれかは知らないけど、

いままで作品を作ってきたなら、いろんな難しさとか面倒とか迷いとかあったはずじゃん。

一人で作るだけじゃなく、仲間と共同作業したり、作品を発表して評価にさらされるときの苦労もあるはず。

それらを上手に乗り越えたこともあれば、うまくいかなくて後悔していることもあるだろう。

「次にチャンスがあればこうしたい」という思いもあるかもしれない。



そういう経験を言葉にして整理しておくことが大事。

そのために、過去問数年分で書いてみるといいかもよ。
同じ問題は二度と出ないけど、いろんな角度から自分のクリエイター体験を言語化する練習になる。



よく役者やアーティストがインタビューされてペラペラ名言を繰り出しているけど、

あれは普段から飲み屋で演劇論なり音楽論なりを語り合っていて、言葉にしているからだ。

言葉のストック(引き出し)がたくさんあるんだよ。



ただし、「努力は裏切らない」とか「諦めたら試合終了」みたいな手垢にまみれたフレーズを借用しちゃいけないよ。

「自分はこんな作品を作って、こんな経験をした」をディープに振り返っていくと、自分にしか語れない何かが見つかるはず。




実際に答案を書くときの構成は、ざっくりした例だけど次のとおり。

第一段落:問題点 ◯◯には△△という難しさがある
第二段落:原因  その本当の原因はこれだ
第三段落:解決策 だからこうすればいい、こうしたい、こうあるべきだ



ま、他にわからないことがあったら『小論文のオキテ55』を読んでくれ!



もし、あ さんが哲学的思考にハマりやすいタイプの人なら『ミニマル思考』で整理するのもオススメ。





それから、もしまだ時間があるなら高校生活最後の作品で実績を残そうぜ。

趣味で作るときと、コンテストや賞を本気で狙うときでは「クリエイターとしての経験値」が全然違うからね。



とか言いつつ、

俺自身もいま次の参考書の仕上げ中だよ。

次の本ではプレゼンテーションとディベートの常識を覆そうと思ってる。

でも、ものを作るってのは・・・楽じゃないよね(笑)


重版御礼! &お知らせ

鈴木鋭智です。お知らせです。

【重版決定!】
オキテ55シリーズ6cm

『何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55』
27刷、累計8万7千部

『何を準備すればいいかわからない人のための AO入試・推薦入試のオキテ55』
15刷、累計4万3千部

これに『現代文のオキテ55』1万4,500部を加えると・・・

シリーズ累計14万4500部!!

みなさんの息の長〜い応援のおかげです。
本当に、ありがとうございまする!!




もう一つ、お知らせが。


【日経出版社のHPがリニューアル!】

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先日ここで紹介した動画が、やっと日本経済新聞出版社の公式サイトで正式に公開されたよ。

「受験参考書ベストセラー作家が教える大学受験面接・小論文のポイント」

なんか動画のサムネイルがまだちょっと整っていない感じだけど、まあいっか(笑)

YouTubeでは「日本経済新聞出版社 大学入試」で検索すると出てくるけど、「鈴木鋭智」では出てこない。。。






【告知】3分間講義、動画配信スタート!

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鈴木鋭智本人です。
札幌行ってきたよ。ちょっとだけ雪まつりも観てきたよ。

札幌での仕事って、駅から地下道だけの移動で全部足りることが多い。
だから今回も軽装で行ってしまって、うっかり夜の大通公園に出たら・・・凍りつくかと思ったぜ(笑)



話は変わって、告知です。

日本経済新聞出版社から、小論文・面接対策の3分間講義が動画配信されるよ。

受験生向けの内容に加えて、高校の先生向けの内容も!

本当は日経出版のHPで公開される予定なんだけど、先にYouTubeに動画がアップされているので、こちらからどうぞ!
(まだYouTube内の検索では出てこない設定みたい)

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《受験生向けコンテンツ》
小論文のポイント 崗論文とは?」
小論文のポイント◆崔瞥遒諒け方」
小論文のポイント「カジュアル言葉とフォーマル言葉」
面接のポイント 峪嵋祥由」
面接のポイント◆峅欒鯵萋亜
面接のポイント「面接は声と見た目で9割決まる」
《教員向けコンテンツ》
小論文指導のポイント 嵒週ミスが多い本当の理由」
小論文指導のポイント 「添削指導の効率化」

この学校法人向けDVD教材の宣伝を兼ねているんだけどね。
(ただ、日本経済新聞社のサイトリニューアルがまだなので、全然DVDの宣伝にはつながってない・笑)









発売間近☆『公務員試験 無敵の論文メソッド』

無敵の論文メソッドAmazon

いよいよアマゾン予約受付開始!
『公務員試験 無敵の論文メソッド』(実務教育出版)

発売は2月9日からだけどね。



実質、『小論文のオキテ55』の【実践編】。

前作は高校生向けだったので「考え方」中心で「解答例」は最小限にしてたけど、
今度は大学生向けなのでガッツリ1000字の解答例をたくさん載せてみたよ。


もちろん「ガッカリ答案」「スッキリ答案」の対比も健在☆

(受験生がやりがちな「ガッカリ答案」をリアルに知り尽くしているのが自分でも一番の強みだと思う。ネタを提供してくれた生徒のみなさん、本当にありがとう!!)



扱うテーマも「格差社会」「人口減少社会」「ツタヤ図書館問題」「情報化社会」「待機児童問題」「地域コミュニティ」「労働観」「現代の若者像」……などなど。

って、大学入試にもそのまんま使えるじゃないか!

書店で「公務員試験」の棚にしか置いてもらえないのがもったいない。。。






で、今回も最後の章に爆弾を仕込んでみた。

データ問題って、論文・国語業界が致命的に弱い分野なんだよね。

従来の参考書が的外れな解釈ばかり載せているので、まとめて覆してみたぜ。



しかも一番最後の京都府平成26年の問題(相関を示唆するデータから、本当の因果関係を考察させる)って、

こないだリンク貼ったセンター廃止後のなんちゃらテストの例題の、まさか「元ネタ」?!

「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」 で評価すべき能力と記述式問題イメージ例 【たたき台】
2016年1月17日「センター廃止後のなんちゃらテストの行方」

まあ、どっちがパクッたとかの話ではなく、

京都府も文部科学省も、つまり行政がこの手のリテラシーに関心を持ち始めたということだね。

『無敵の論文メソッド』にはその辺の最先端が詰まってるよ☆




公務員試験にも大学入試にも新方式テストにも対応できる文字通り『無敵の論文メソッド』。

2月9日発売です。

みなさん、今回も応援よろしくお願いいたしまするっ!!

m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m 

公務員試験 無敵の論文メソッド
鈴木 鋭智
実務教育出版
2016-02-09

センター廃止後のなんちゃらテストの行方

センター試験を廃止して、その代わりに導入しようとしている新方式のテストの案が公開されているけれど・・・
「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」 で評価すべき能力と記述式問題イメージ例 【たたき台】

こういう「総合的な思考力を測る記述問題」って、

既に「小論文・総合問題」という形でやってるやつだよね?
AO・推薦入試でも国公立の後期試験でも。



だから、やったらどうなるかという結果はとっくに出ている。

結論から言うと、たぶんグダグダになって終わる(笑)



小論文・総合問題には2つのタイプがあって、

タイプA いわゆる地頭力のある生徒は問題の核心を見抜いて正解できるけど、そうじゃない子は的外れで凡庸な答案になってしまう問題。

タイプB 「この課題文を読んで思ったこと書け」的な、誰でもそこそこの答案が書ける問題。



タイプAの中でも「名作」は特に理系学部に多くて、

金沢医科大学が出した「ヒキガエルがどうやって池の位置を知るのか、実験結果から3つの仮説を検証する」とか

福島県立医科大学の「いくつもの統計資料から日本人の自殺の原因を考察させるけど、資料をちゃんと読むと不況とも高齢化とも健康問題とも特定できない(答え:誰にでも起こり得る)」とか

学校のお勉強をちゃぶ台ごとひっくり返す難問が過去にはあったんだよね。

解けると超快感☆

これが楽しくて10数年も小論文を教えてきたようなものだ。




ところが・・・

せっかく「名作」を出した大学も3年くらい経つとタイプBの凡庸な問題に戻ってしまってガッカリすることが多いんだよなあ。。。


理由はいくつか考えられる。

1 ズバリ正解を答える受験者が少なすぎて、大学が諦めた。
2 ネタが尽きて、出題者が諦めた。
3 単純に、出題者が凡庸な人に変わってしまった。



英数国のテストなら平均点を中心に得点が分散する「正規分布」になるけれど、
正規分布

小論文や総合問題で「ズバリ正解」が存在するものを出すと「ズバリ正解の高得点グループ」と「凡庸な答えの低得点グループ」にはっきり分かれてしまう。

代ゼミのクラスで出題したら正解者が50人中2人とかだったので、実際の入試でも「ズバリ正解の高得点グループ」では定員枠が全然埋まらなかったことは十分想像できる。

で、凡庸な低得点グループの中での評価は「見抜いたかどうか」ではなく「文章が上手いかどうか」みたいな微妙なところに収束していく・・・。

知恵を凝らした出題者はガッカリだよね。



大学の選考基準が「何点以上」ではなく「上位何人」である限り、頭の切れるトップ層を想定した入試問題は役に立たないんだよ。



てなわけで、果たして新型テストは

センター試験に匹敵するクオリティで出題し続けることができるのか?

それとも大多数の受験生に合わせて凡庸な問題に収まってしまうのか?




「人は解答例なんて読まない」という仮説

小論文1位2015年11月9日

おかげさまで、

発売から丸4年、

Amazonの小論文参考書カテゴリで

ずーっと「ベストセラー1位」をキープしたまま、

『小論文のオキテ55』重版決定☆

これでいよいよ20刷、累計4万7千部!!




続けて、
『現代文のオキテ55』も4刷決定☆累計1万500部!



さらに、
先日10刷が決まったばかりの
『AO入試・推薦入試のオキテ55』も11刷決定☆累計2万7千部!!





みなさん、応援ありがとうございます!!

それからKADOKAWA、制作スタッフ、全国の書店のみなさん、ご尽力ありがとうございます!!





このほかに『「話し方」より「答え方」』が3刷1万9千部なので、

・・・全部で10万部超えたじゃないか☆

ミリオンまであと90万部(笑)





小論文の参考書の中では「Amazonカテゴリ1位」を独走中の『小論文のオキテ55』だけど、

類書の中で「最も解答例が少ない本」でもあるんだよね。

ほとんどが200字以内で、1本だけ400字。

従来の「模範解答集」的な参考書からすると、かなりふざけた本かもしれない。



でも、「誰でも最後まで読める本」を考えたらこうなっちゃったんだよ。



本は「読む」以前に「見る」もの。

ページを開いたときの文字の詰まり具合や改行のタイミング、フォントの種類など、

紙面の第一印象が悪いと読む気を削いでしまう。

(単に易しくするとか絵を入れるとかいう話ではなく、細かい企業秘密がたくさんある)



殺風景なレイアウトに1000字の答案をドカッと載せっぱなしの参考書も多いけど、

自分の文章が人に読んでもらえるとでも信じているのかな?



「オキテ55」3部作は「人は文章なんか読みたくない」という前提で作られている(笑)





さて、その前提を

今度は公務員試験の参考書に持ち込むわけだけど、

(公務員試験と大学受験は書店での扱いが別なので、公務員の本を買いに行って『小論文のオキテ55』に出会うことは滅多にない)

さすがに今度は1000字の答案を載せないわけにはいかないよなぁ。。。

てか、『小論文のオキテ55』のノウハウを使えばどんなテーマでも1000字書けるということを

どこかで証明する必要があった。




「読者は解答例なんか読まない」という前提で、

それでも読ませる紙面をどう作るか???



考えてみたら、すごいハードル高いことやってるね(笑)

本文の原稿ができても、まだまだ作業が終わらない。。。







謎の人気記事

今年になってからあんまり更新もせず、放ったらかしているこのブログ。

それでも毎日来てくれる人がいるんだよね。

しかもずーっと前の記事に。

毎年この時期になるとアクセスが増えるのがこの2本。

2008年02月21日 志望理由書の必勝法
2008年04月25日 受かる要約・落ちる要約

2008年って、ブログを始めたばかりで真面目に「役に立つこと」を書いてたときだ(笑)

AO・推薦で志望理由や小論文が急に必要になった高校生が検索して来てくれるんだと思う。




この2本に続く、なぜアクセスが多いのかわからない記事がこちら。

2010年12月25日 「丸十」と書いて何と読む?

天ぷらの話なのに、なぜ???




もともとは代ゼミの生徒向けに始めたこのブログだけど、

そろそろ位置づけを考え直す必要があるよね(笑)


どうする?


1 元生徒や知り合いをメイン読者に据える(ここ4年間は事実上そうだったけど)
2 検索で来てくれる受験生一般向けにリニューアルする
3 難しいこと考えず、いままで通り1と2ごちゃ混ぜにしておく


3に落ち着きそうだけど、それでも一般の受験生向けに過去記事とカテゴリの整理はしたいと思う。

そのうち。

・・・果たして、いつになるのか???
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