鈴木鋭智です。

コメント欄で あ さんから日大芸術学部・推薦の小論文について質問をもらったので、ここで答えるね。

日大芸術学部の小論文には3つのタイプがある。
・課題文が与えられるタイプ
・キーワードが一語与えられるタイプ
・写真や絵を見て何か書くタイプ

どれが出るかはわからないけど、いずれにせよ大事なポイントは2つ。

1 出題意図を推理すること。

2 クリエイターとしての意見を普段から持っておくこと。



この2つはつながっているので、説明しよう。

例年の出題を見ると、
2013年の映画学科では「企業と文化」という本からの課題文。
同じ映画学科の2010年は「聞き上手、話し上手」というキーワード。

出題形式は違うけど、いずれも映画とか映像と関係あることに気づくかな?

企業が作るCMが文化を変えることもある。
ディズニーみたいに巨大企業が映画も文化も作っている場合もある。
最近のスター・ウォーズみたいに、企業が勝手なものを作ると昔からのファンが怒り出すこともある。

聞き上手というのは、特にドキュメンタリーの映像を撮るときには不可欠。
いい芝居を撮るためにも出演者やスタッフのコミュニケーションはとても大事。


ほら、映像を作る立場に立つと切り口がいくらでも出てくるテーマなんだよ。

「企業」だからといって経済の話を書かなきゃいけないわけじゃないし、
「聞き上手、話し上手」といっても友達との思い出話が求められているわけじゃない。



何が出ても「クリエイター目線」で出題意図を考えよう。



となると、普段から「クリエイター目線」を養っておく必要があるよね。

映像、演劇、音楽、文芸、絵画、彫刻・・・・あ さんの専門がどれかは知らないけど、

いままで作品を作ってきたなら、いろんな難しさとか面倒とか迷いとかあったはずじゃん。

一人で作るだけじゃなく、仲間と共同作業したり、作品を発表して評価にさらされるときの苦労もあるはず。

それらを上手に乗り越えたこともあれば、うまくいかなくて後悔していることもあるだろう。

「次にチャンスがあればこうしたい」という思いもあるかもしれない。



そういう経験を言葉にして整理しておくことが大事。

そのために、過去問数年分で書いてみるといいかもよ。
同じ問題は二度と出ないけど、いろんな角度から自分のクリエイター体験を言語化する練習になる。



よく役者やアーティストがインタビューされてペラペラ名言を繰り出しているけど、

あれは普段から飲み屋で演劇論なり音楽論なりを語り合っていて、言葉にしているからだ。

言葉のストック(引き出し)がたくさんあるんだよ。



ただし、「努力は裏切らない」とか「諦めたら試合終了」みたいな手垢にまみれたフレーズを借用しちゃいけないよ。

「自分はこんな作品を作って、こんな経験をした」をディープに振り返っていくと、自分にしか語れない何かが見つかるはず。




実際に答案を書くときの構成は、ざっくりした例だけど次のとおり。

第一段落:問題点 ◯◯には△△という難しさがある
第二段落:原因  その本当の原因はこれだ
第三段落:解決策 だからこうすればいい、こうしたい、こうあるべきだ



ま、他にわからないことがあったら『小論文のオキテ55』を読んでくれ!



もし、あ さんが哲学的思考にハマりやすいタイプの人なら『ミニマル思考』で整理するのもオススメ。





それから、もしまだ時間があるなら高校生活最後の作品で実績を残そうぜ。

趣味で作るときと、コンテストや賞を本気で狙うときでは「クリエイターとしての経験値」が全然違うからね。



とか言いつつ、

俺自身もいま次の参考書の仕上げ中だよ。

次の本ではプレゼンテーションとディベートの常識を覆そうと思ってる。

でも、ものを作るってのは・・・楽じゃないよね(笑)