パズルスタンプ

いまこのオリジナルハンコを作ってるところ。



みおさんから質問をもらったので、ここで答えよう。

課題文が日本とアメリカのしつけについてで具体的問題の説明だったとき、「日本のしつけとアメリカのしつけのどちらが良いかあなたの考えを述べよ(800字以内)」という問題です。日本のしつけに賛同するときはどういう構成で行くべきですか?


課題文の中で二つの正反対の意見とか立場とかが比較されている問題って多いよね。

この場合、どっちの立場にも一理ある。

その代わり、どっちの立場を取っても何か問題が残る。



だから「こちらを立てればあちらが立たず」という関係になるんだよね。

この関係を「トレードオフ」という。

「福祉か財政再建か」
「温暖化防止か経済発展か」
「私と仕事、どっちが大事なの?!」

世の中にはこんな「究極の二者択一」って多いよね。




まず、日本式とアメリカ式の「どこが逆なのか」をはっきり読み取ろう。

この手の問題で問われているのは「双方の立場を公平にジャッジする能力」があるかどうか。

最初から「こっちを支持する」と決めつけず、虚心に読むのが大事だね。




次に、この手の問題は設問の条件で二種類に分けられる。

1 「どっちか選べ」と書いてある場合
2 「どっちか選べ」と書いてない場合



1 「どっちか選べ」と書いてある場合

みおさんの質問はこっちだね。

この場合、冒頭で「○○を支持する」と明言する必要がある。

第一段落 どっちの立場を支持するか&その理由(必要性)

必要性というのは「それがないと困ること」。
日本式教育のメリットはアメリカ式のデメリット、つまり裏表の関係になっているはずなので、どちらかを書いても両方書いても構わない。

第二段落 自分の立場の問題点

ここでの「問題点」は2通りあり得る。
・Aの立場のデメリット
・Aの立場を妨げている要因

ここで「Aの立場のデメリット」を書くと、次の解決策で「Aの基本を守りながらの解決策」という加減の難しい話になる。
(みおさんが失敗したのも、改善策を考えている間にAから離れてしまったからじゃないかな?)

初心者は「Aの立場を妨げている要因」を書くのが無難かもしれないね。

第三段落 Aを通すための解決策

当然これは「Aを妨げる要因を取り除く方法」になるよね。

Aを通すための解決策がAを曲げてしまっては本末転倒になるので気をつけよう。





2 「どっちか選べ」と書いてない場合


敢えて設問に「どっちか選べ」と書いていない場合は、双方の言い分にズレや抜けがあることが多い。

たとえばTPPに対して賛成派と反対派がいるけど、これを「工業vs農業」という枠で考えていると結局「農家に補助金をばらまく」というあまり建設的ではない解決策になってしまう。

でも詳しく見てみると、工業だって輸出しやすくなって儲かる会社もあれば海外から安い部品が入ってきて仕事を奪われる町工場だってあるはず。
農業もみんなが海外産に押されて損するわけじゃなく、ブランド野菜やブランド果物を輸出して儲かる農家が出てくるかもしれない。

つまり問題は、工業か農業かではなく「競争力のある人vs競争力のない人」だったんだよ。

だったら、農家に一律の補助金をばらまくのではなく、競争力のない会社や農家が競争力をつけるための技術開発や品種改良に「投資」をした方がいいよね。将来大きな利益が返ってくる。




世の中に「トレードオフ問題」がたくさんあるのは、立場も事情も異なる人々がたくさんいるから。

「○○業界」みたいに大ざっぱに括ってしまうと、個々の事情が見えなくなって現実離れした解決策になってしまうんだよね。




この「トレードオフ問題」こそが小論文攻略の「本丸」といえる。

次に出す『小論文のオキテ55』の続編のメインの内容にする予定だったけど、

いま受験するみんなのために要点だけ書いてみた。


頑張れー!!☆