代ゼミ生徒ですさんから質問のあった、宮城大学事業構想学部の問題。

宮城大学はここ数年いい問題を出してるね。



ここに限らず、小論文の課題文を読む時のポイントは「従来の考え方と新しい考え方の対比」。

現代文と違って小論文では最新の言説が出題される。中には雑誌とかネットの記事の場合もある。

だからどこかで従来の常識を否定しているんだよ。

この対比に気づかないと、古い思想の中で考えてしまって出題意図から大きく外れてしまうぞ。



さて、課題文を引用するのは面倒くさいので(権利関係とかいろいろ)、まず設問を見てもらおうか。



問1 図1のグラフの結果は、新しい消費社会の姿を示唆しているが、その姿はどのようなものかについて、あなたの考えを300字程度で述べなさい。その際、売れるかどうか(開発した商品・サービスが消費者にとって価値があるかどうか)を考える上で、商品・サービスの価値はV=P/Cと表現されることを念頭におき、これらの関係に言及すること。
 なお、Vは商品・サービスの持っている価値、Pはパフォーマンスで一般的には機能や性能や効果などを指す。Cはコストで費用、手間などを指す。



V=P/C(←分数ね)はいわゆる「コストパフォーマンス」。一般的に消費者は「安い割にいい品物」とか「高いのに質がいまいち」とかのバランスで商品を選ぶよね。

設問中の「新しい消費社会の姿」というのは、(本文を省略したので)結論を言うと、「現代の消費者は物よりも体験にお金を払うようになっている」ということだ。

たしかにCDを買って所有する人は減ってるけど、コンサートは繁盛してるもんなあ。

ということは、

「V=P/C」のうちPの部分が

昔:モノの機能や性能、品質=物理的・客観的

今:得られる体験・感動・快感=心理的・主観的

と変化したということ。


答案では最低限ここまでは書こう!(笑)




さらにPの部分がモノから心に変わったら、この式自体がどうなるか?

モノの場合、Pには限度があるよね。技術的な限度もあるし、性能を上げると経費もかかって価格Cも上がってしまいがち。だから高品質低価格ってのは難しい。

でも体験や感動なら限度がないし、値段に比例しない。

だから、従来は経済の世界で当たり前のように使われていた「V=P/C」の式がこのままでは通用しなくなる。

ってことまで書けたら最高だね☆




代ゼミ生徒ですさんがどれくらいできたかは、ここでは本人の自己採点にまかせよう(爆)

問2以降はまた後日☆