「  質問です。
私は今趣味で物書きのまねごとをしているのですが、我流なので実はもの凄く非効率なやり方でやってるのではないかと心配になってきました。
先生が本を執筆しているときはどうされているのでしょうか?
使っているソフトでも、書き方でも、パソコンに関係はないけど便利なものでも、覚えておくといいことなどをご教授願えませんか。

追伸
代ゼミ、先生の言った通りになりましたね  」



やっぱり最後はそこ来るか(笑)



でも、昔の生徒からこういう質問をもらって、教えることができるって感無量だね☆

文章を教えて飯食ってる以上、自分が「文章で稼ぐ」姿を生徒に見せたいって長年思ってたんだよ。


それでは

1 執筆ツール
2 執筆の手順
3 一番大事なこと

の順番で。




【1 執筆ツール】

現在の執筆ツールといえるのは

MacBook Air 11inch(常時持ち歩く)
MacBook Pro 17inch(2ページ見開きでレイアウトをチェックするため)
Microsoft Word(原稿はこれで書く)
Microsoft Exel(目次兼進行表)
Evernote(メモ用。調べ物から下書きまで何でも)
Dropbox(クラウドに保存&すべてのディバイスに同期)

これくらいかな?

以前はiPhoneを使ってたけど、ちょっと不便だった。Bluetoothキーボードを加えても、やっぱり不便だった(笑)
120202_004012



ロディアとかモレスキンを使っていたこともあったなあ。
ロディアの頃はLAMY2000の3色ボールペン、モレスキンの頃はモンブラン・スターウォーカーのローラーボールを使ってた。
アナログもいいもんだよね。何となくクリエイティブなことしてる気分になる。気分だけど。
Evernote Camera Roll 20120930 082943





【2 執筆の手順】

ブログやちょっとした記事を書くときと違って、200ページの書籍を書くときの順序は

1 編集者と企画の打ち合わせ
2 サンプル原稿(2〜4ページ)と大ざっぱな目次案を書く
3 出版社の企画会議を通る
4 章立てと目次案を練り込む、練り込む、練り込む
5 ある程度まで章立てが決まったら、執筆GO!


実際に文章を書くのは最後の段階。

企画と章立てなどの事前準備が9割だと思う。

コンセプト(本を出す意義、対象読者、仮タイトル、類書との差別化、文体などなど)が曖昧だったりブレてたりすると、200ページも書けないんだよ。どこかで行き詰まったり破綻する。

Excelで目次案を作るのに約2カ月。

この期間は布団に入ってからも「あ!思いついた!」と飛び起きてメモしたり章立てを入れかえたりするのでなかなか眠れない。四六時中ハイテンションの日々が続く。。。
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2014年01月12日 文章を書く段取り



他の著者とちょっと順番が違うのが、レイアウトかもしれない。


『オキテ55』シリーズはレイアウト最優先。
最初にページの書式を編集者とデザイナーに決めてもらう。

・40字×15行とかの字詰め
・タイトル、見出しに何行分使うか
・引用部分は何文字下げるか
・枠で囲むと上下左右各何文字分か
・イラストのスペース

本は「内容を読む」以前に「ページを見る」ものだと思うんだよ。

たとえば文字の密度。読者層によって好みがかなり違う。
なるべく改行が多くてスカスカしているのが好きな人たちもいれば、ある程度手応え感じる方を好む人たちもいる。
あと、漢字をどれくらいの割合で散りばめるか、とか。

それに、文章がいい流れになっているのに改行や改ページで断ち切られるのも避けたい。

実際には編集さんが手を加えて、漢字とひらがなの使い分けを変更されたりすると文の長さが変わっちゃうことも多いんだけどね。

それを見越して、なるべく行の真ん中あたりで改行されるように書いてる。そうすれば多少文が長くなっても短くなっても全体の行数は変わらないから。





実際の原稿執筆は、Wordの出番。

「印刷レイアウト表示」はタテ書きで、「下書き表示」は横書き。必要に応じて切り替える。

「環境設定」→「表示」で「ウインドウ幅に合わせる」を選択(Word for Macの場合)
こうすると、文字を大きくしてもウインドウの中で行が折り返されるので目に優しい。
(1冊目の『小論文のオキテ55』のときは疲れ目とドライアイで死にそうだった)


初めのうちは目次の順番を入れかえることがあるので各項目(『オキテ55』の場合はオキテ1個ずつ)を別々のファイルで書く。

ある程度書きためて章立ても固まったら、コピペで「1章1ファイル」にまとめる。




フロッピーディスク世代なので(←わかる?)、データのバックアップには神経質だ。

書いた原稿はDropboxで3台のMacBookとiPhoneで同期している。

これで1台壊れようが2台盗まれようが3台海に落とそうが怖いものなし☆(ドヤッ)




【3 一番大事なこと】

物書きを目指すなら、一番大事なのは
「書いたものを他人の目に晒すこと」だね。

不特定多数じゃなくていい。知り合い限定とかで構わない。

俺の場合は昔はmixi(懐かしいw)、2008年からはこのブログ。
mixiは知り合い限定だったし、
このブログも元々は自分のクラスの生徒向けに始めたもの。


人に読まれると何らかの反応があるじゃん。コメントとかいいね!とかアクセス数とか。
それで自分の文章の評価や読者のニーズがわかるんだよ。


そのうち想定していた読者以外の人も検索でたどり着くようになる。

実際、このブログで毎日一番アクセスが多いのは2008年に書いたこの2つ。
2008年02月21日 志望理由書の必勝法
2008年04月25日 受かる要約・落ちる要約

ちなみに最初に中経出版から依頼が来たのも、「ある企画について検索していたらこのブログにたどり着いた」という理由。

あちこちに種を蒔いておけばどこかで芽が出るんだよ。






参考にはなったかな?

いつか著者デビューする日が来たら、このブログで紹介してあげるよ☆