講師室で『「話し方」より「答え方」』をペラペラめくってた男の子が、

「あー、蒸留! 習いました♪」

さすが理系。この本の中に「ブランデーは蒸留酒」って話が出てくるんだよね。

せっかくだから、蒸留でブランデーを作るってどういうことか説明してもらおうか!



(先に正解を言っておくと、「アルコールは沸騰するが水は沸騰しないギリギリの温度でワインを加熱して、アルコール分だけを取り出す」)



「・・・えーっとですね、蒸留というのは・・・リービッヒ冷却器を使うんですよね?」

は? いきなり器具名が出てきたね。だから、何をどうするって?

「・・・図で説明していいですか?(描き始める)
300px-Simple_chem_distillation

これがフラスコです。で、これはボコボコボコプシューってならないように入れる沸騰石。
それでここんところがリービッヒ冷却器です。リービッヒ冷却器は上と下が空いてて水を入れるんですけど、上から入れるとバキッとかなっちゃうんで下から流し込みます。

すると、こっちで気化した水蒸気がリービッヒ冷却器で冷やされて液体になって、こっちのフラスコに溜まります」

ふーん、それで結局何が出てくるの?

「水」

じゃあ元のフラスコは?

「・・・塩水とかですかね?」

おいおい、ブランデーはどこいった!?

「Σ( ̄Д ̄;・・・あっ、そうでした。こっちにワインを入れるんですよ。それで沸騰させるんです」

なるほど。それじゃ一旦沸騰したワインが、リービッヒ冷却器で冷やされて液体に戻り、こっちのフラスコに再びワインが溜まるってこと?

「そういうことになります・・・かね?」

ちなみに君、何学部受けるんだっけ?

「薬学部志望です」

マジかよ?!

「あー、待って下さい!思い出しました!

ここで、水とアルコールの沸点の違いを利用するんです!」

やっとここまで来たか。
で、「沸点の違いを利用する」ってのは具体的に何をどうすること?

「水は100度で沸騰してアルコールは78度で沸騰するんです」

だ・か・ら?

「その中間の温度でアルコールだけを沸騰させて水と分離する!」

ふう、やっと正解◎

長い道のりだったねえ!(笑)
俺もう授業に行かなきゃだぜ。

てか、リービッヒ冷却器のくだりは要らなかったよね? 沸騰石の話も。

仕事に必要なのは、「話し方」より「答え方」仕事に必要なのは、「話し方」より「答え方」 [単行本]
著者:鈴木 鋭智
出版:中経出版
(2013-06-14)