2010年03月18日

小高莫大小工業

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「小高莫大小工業」という、大きいんだか小さいんだかよくわからない名前の会社の見学に行ってきた。

「莫大小」と書いて「メリヤス」と読む。

メリヤスというのはニットと同じ、といってもピンと来ないよね。




【初心者のための莫大小講座】

一口に「布」と言っても、引っ張っても伸びない「織物」と引っ張ると伸びる「編み物」の2種類に大別される。

さあ、いま身に付けているものを片っ端から引っ張ってみよう!

ワイシャツ、ジーンズ、トレンチコートなんかは伸びない。これらは「織物」。
縦糸の間に横糸を通してトントンとやって作る。鶴の恩返しの時代から基本は同じ。

一方、Tシャツ、肌着のシャツ、トレーナー、ジャージ、靴下、パンツ、セーター・・・これらは伸びるので全部「メリヤス=ニット=編み物」。

糸の輪っかにまた糸を通して輪っかを作る。この連鎖で作るのが編み物。


意外なことに、毛糸のセーターとTシャツとストッキングは構造が同じなんだよ!
糸の太さと編み目の大きさが違うだけ。


ちなみにメリヤスを「莫大小」と書くのは引っ張ると伸びるかららしい。






今回おじゃました「小高莫大小工業」さん。

行ってみたら意外とでかい。
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ちなみに社長の小高集(つどい)さんはこんな人。
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いや、マジ似てるって(笑)


事務所に入ると、いろんなリブ素材(トレーナーの袖口とかの伸び縮みするやつ)のサンプルがズラリ。
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さあ、違いがわかるかな?(笑)

同じエンジ色の糸を使ってるのに、生地の厚さとか編み目の細かさとか伸縮性とか手触りを変えて何十種類も編み分けている。

依頼された服の生地やデザインに合わせてベストな素材を選ぶんだって。



・・・ん?依頼される?



【初心者のためのアパレル業界講座】

ユニクロは中国で一括生産をしてるけど、国内のアパレル業界はちょっと事情が違う。

1 大手アパレル会社、いわゆるブランド
2 実際に服を作る縫製会社
3 衿や袖口、ボタンなどのパーツを作る下請け会社(小高莫大小工業はこれ)

こういう分業体制になってる。

みんなもよく知ってる海外ブランドも製造は日本ということが多い。

だから小高社長も、自分のところで作ったポロシャツの衿が何のブランドになって街を歩いているかわからないんだって。
(高品質なのでそれなりの有名ブランドにも使われているはずなのに!)




基本がわかったところで、いざ工場見学へ!



ところで靴下とかランニングシャツを見て疑問に思ったことない?

横に縫い目がないんだよ!

俺は昔からこれが不思議でならなかった。
だって四角い布地から筒を作ったらどこかに縫い目が必要じゃん。



正解は、「横糸を螺旋状に張り巡らすと、どこまでも筒状に編み続けられる」!!



そのための機械がこれ。
機械の下では編み上がった筒状の生地が回転してるんだけど、速くて上手く映らなかった。
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この機械の上の部分がこちら。
円形に何本も糸を送っているのがわかる。
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ちなみにこの会社の機械はどれも恐ろしく古くてハイテク感がまるでない。

鉄の塊のような古い機械の方が頑丈で壊れないらしい。

万一壊れても昭和の機械は職人さんが直せるんだよ。寿命3年のソニーとは時代を担う覚悟が違う。



編み上がったニットは1階の染色工房へ。
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ここでは社長の弟さんがほとんど寝泊まりして染色を研究してる。
染色オタクらしい。
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2002年のセンター試験追試で出た池澤夏樹の「スティル・ライフ」には染色工場でバイトしてた二人が登場して、思い通りにならない化学反応を「人の手が届かない領域」と表現するんだよね。

将来何をしたらいいかわからない主人公は「応用化学を勉強しようかな」と冗談で言うんだけど、

本当にここは理科室だ!
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薬品の調合や温度、時間を何通りも何通りも試して、膨大なデータを蓄積している。



俺、ワイシャツのピンクにはものすごくこだわるんだよ。
オレンジがかったピンクじゃなくて、薄くラベンダー色が入ったピンク。

(中学1年のとき、誰かが学校に持ってきたコンドームの色が衝撃的にキレイなピンクで、あれが俺にとって色彩の原体験になってしまった・笑)

白いシャツ買ってきてここで染めてもらおうかな?




普通は染色だけ他の業者に回すので日数もかかるしある程度の量じゃないと発注できないんだけど、

ここは自前で染色までやっちゃうので、ポロシャツの衿のサンプル1枚ってのもすぐ作れる。

中国製品が規模で攻めてきても、小回りが利く会社は絶対負けない。




ポロシャツの衿といえば、この会社は「ポロシャツの衿」を通販してる。

衿だけって、誰が買うんだい?!と思ったけど、

「それが意外と売れるんですよ(笑)」と社長。



たしかに言われてみれば、子供の服をお母さんが作ろうとしてもリブ素材の衿って自分では作れないもんね。

「ここじゃなきゃ買えない」という需要があった!(笑)



需要があるのに供給がない分野を見つけると一人勝ちできる。

ニッチ市場って意外な足元にあるもんだねえ。



ポロシャツの衿やトレーナーの袖口だけを是非買いたい!という人がもしいたらhttp://www.next30.comまでどうぞ☆
1枚199円。



初めて見るものばかりで貴重な体験だったなあ。

俺的には普段着ているものの大半が「ニット」だったというのが一番の驚きだったけど。(一番初歩的な知識じゃん!・笑)


小高莫大小工業のみなさん、小高社長、お忙しいところ懇切丁寧に案内してくださってありがとうございました!!

社長の説明がとってもわかりやすかったです!!☆


eichi08 at 23:28│Comments(4)TrackBack(0)この記事をクリップ!突撃体験ルポ | えーちの三日坊主日記

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この記事へのコメント

1. Posted by 健   2010年03月19日 01:06
先生ってよく会社の見学に行くんですか?
会社の機械って撮っていいものなんですね♪
初めて見るものばかりです。

傍線部から2つの意味が読み取れません…
慣れるものなんでしょうかね?

2. Posted by 下町の莫大将   2010年03月19日 07:32
お世話様です。
昨日はありがとうございました。 _(_^_)_

あの写真。確かに似てるしどこか憎めないですよね。

今後ちょっと使わせて頂こうと思います。
また機会があれば是非♪

ありがとうございました。 _(_^_)_

3. Posted by えーち   2010年03月19日 10:28
健さん

社長さんがオープンな方だったもので◎
この会社の武器は職人的な勘とか感性とかだから、機械は写しても大丈夫らしいよ。

現代文では「わかったつもり」の言葉をスルーしちゃって文章がわからなくなることが多いんだよ。自分の目が熟語や指示語、助詞をスルーしていないか気を付けてみよう。
4. Posted by えーち   2010年03月19日 10:31
下町の莫大将さん

本当にお世話になりました!!
初めて知ることばかりで貴重な体験になりました。

ちなみに表参道にこの漫画「TIN TIN(タンタン)」のショップがあります。たぶん自画像に囲まれてる気分になると思います(笑)

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