代々木の本部でミーティングがあったんだよ。

新学期から始める新しい企画の打合せ。



そこで東大の問題の話になった。


実は出版社の解答には「本文中の言いかえ部分を探してまとめる」系の答えが多い。

でも、もしそうだとすると要約の能力だけで東大に入れるという話になってしまう。

数学で「円周率が3.05以上であることを証明せよ」みたいな頭の体操を要求する大学が、

国語だけ要約すればいいような問題出すわけがない!というのが俺の持論。



例えば89年の第一問。昔の農業用水路に関する文章で、

「農村を流れる水路の醸し出す風景」はなぜ「一幅の絵画たり得た」のか、という問題に対して

「農村の生活は自然と調和していたから」と文中の表現で言いかえるか、

「飲料用水でもあったので水路やその周りを清潔に整備する必要があったから」と水路と美しさの間の因果関係を埋めるか。



東大はどっちを求めるだろう???



俺は後者の考え方なんだけど、でもこれも俺の仮説に過ぎない。

本当に東大が後者を正解としているという確証はない。



だって、東大は教えてくれないもん。

・・・ん?教えてくれないって、聞いてみたんか?



意外にも、誰も東大に聞いてみた人はいないらしい(笑)


わからなかったら本人に聞く。これ社会科見学の基本。



というわけで、東京大学入試課に突撃電話してみた(打合せの席で)。

「あのー、入試問題の正解と採点基準を教えてもらえませんか?」

「公開しておりません」

「どうしても聞けないんですか?」

「こちらでは一切出しておりません」

「絶対ダメ?」

「ええ、ですからこちらでは一切」



うーん、やっぱりダメか(笑)



みんな驚くかもしれないけど、これが実情なんだよ。

各予備校や出版社が「たぶんこうだろう」という「模範解答」を出しているに過ぎない。

それで先生たちの間で答えが違うとかいって喧嘩になる(笑)



この状況を打開するのが今年のテーマだな。




【今日の会議の成果】

何が正解かという一番基本的なことが解明されていないという、国語業界最大の欠陥が浮き彫りになった。