2009年05月05日

大学の「学級崩壊」?

ぽたさんから学級崩壊について質問があったので、俺の立場からの考え、つーか最近あった体験談を。
小学校とはちょっと違うかもだけど。



いま一部の大学で問題になっているのが、中国人留学生の「学級崩壊」。


偏差値40台前半の大学では、学生の半数が中国人ってとこが増えてる。
定員割れで学生埋まらないから留学生で埋めちゃえって発想がそもそも浅はかだよな。
大学教授が集まって出した解決策が、それかよ?(笑)


それでいま、「中国人留学生たちの態度の悪さ」が大問題になっている。


おしゃべりや居眠りは当然として、授業中勝手に教室を出入りしたり、一番前に座って携帯で話し始めたり、何か食べ始めたり(笑)




先日、そんな大学に俺が行くことになった。

大学の授業をちゃんと聞けるようになるための「読む力、書く力、聞く力、話す力」を付けてくれって依頼。
学生は半数が日本人、半数が中国人。

前日に担当してくれた先生から引き継ぎのお手紙があった。
「中国人は無視して進めていいと思います」

よっぽどムカツクことがあったんだろな!(笑)




とりあえず教室に行ってみた。
教室の前半分のざわつきが、明らかに日本語じゃない(笑)

まずは彼らのリアクションを試してみよう。

「おはようございまーす!!」
「オハヨゴザイマース!!」

お?ちゃんと挨拶してくれるじゃん。むしろ後ろ半分に座ってる日本人の方がリアクション薄いぞ。

「さあ、みんなテキストは読んできたかな?つーか、理解できた?」

今度は顔を見合わせてニヤニヤしてる。歯が立たなかったようだ。
やっぱ社会学っぽいテキストは彼らの日本語のレベルに合ってないらしい。

・・・って、後ろの日本人も全滅かよ?!(笑)


これで丸2日間もテキストをやったら、本当に学生の存在を無視して一人で勝手に喋ってるしかなくなるな。
仕方ないので方針を変えて、テキストは使わないことにした。


とは言っても、一応カリキュラムがあるからまったく脱線するわけにも行かない。
そこで「書く力」の講義として、いつも代ゼミでやってる小論文の第一回の講義と全く同じことをやってみた。これならテキストなしでもできる。


そしたら、彼らちゃんと聞いてるんだよ。
少なくとも騒がないでこっちを見てくれてる。


起承転結はもともと漢詩の作り方であって論文の書き方ではないんだよ、という話になって
「起承転結ってわかる?」「?????」

キショウテンケツって日本語で言ってもわからないんだね。
黒板に「起承転結」と書いてみた。
「&^%#$@^!$@%*@(中国人同士相談中)・・・キイタコトナイデス」

え、マジ?
これって日本人の発明だったの?

「じゃあ、漢詩はわかる?」「%$@&#*!・・・???」
カンシと言ってもわからないんだね。
黒板に「春眠不覚暁」と書いてみた。

そしたら中国人全員、「おーーーーーーっ!」
こいつら急に盛り上がりだしたぞ。

どうやら中国では小学校で全員習う古典を日本人がスラスラ書いたことにビックリしたらしい。

ここから前半分の中国人たちとの関係が変わったね。
身を乗り出して話を聞いてくれるようになった。




ここでわかったね。彼らは、正直すぎたんだよ。
授業がわからなかっただけなんだよ。
先生がどういう人間なのかわからなかっただけなんだよ。


そんな状態で1時間じっと座ってろと言われても、辛いよね。

「聞き手との関係性を作った上で相手のわかる話をする」というのは、人前で話す職業の大前提だ。
しかも自分たちがわざわざ中国から学生集めてきたんだから、中国人にわかる話をするのは教授たちの最低限の責任じゃないか?

自分たちが工夫も努力もしないで学生だけに問題があるように言うのは責任転嫁だと思う。




二日目は5、6人ずつのグループに分かれてプレゼン大会。
テキストには「捕鯨問題がどうのこうの」というテーマが書いてあったんだけど、

せっかくこんな濃いメンツが揃ってるのに、活かさない手はないじゃん。
「テーマ 出身地のお国自慢」

これは盛り上がったね!
黒板にすげー達筆な中国語を書いたチームとか、寸劇を始めた日本人チームとか。
初めてなのでみんな下手なんだけど、それなりにどのチームも面白かった。




全日程が終わって、
「みんな最後まで聞いてくれてありがとう!」と頭を下げたら、
クラス全員が大きな声で「アリガトウゴザイマシタ!!」


嬉しくて泣きそうになったぜ☆






eichi08 at 22:20│Comments(3)TrackBack(0)この記事をクリップ!ニュース&雑学 

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この記事へのコメント

1. Posted by k.matsubara   2009年05月05日 23:46
ご無沙汰しております。
今日のブログはかなりハッとさせられる内容でした。

"聞き手との関係性を作った上で相手のわかる話をする"

なるほど!と思いました。
この原理原則に気づかずに苦労しました!(笑)分からない読者が悪い!みたいに思わず責任転嫁してしまいました。


この原理原則を皆が実践できれば世界平和もなしえるのでは?と思いました。


いつも有益なコンテンツをありがとうございます。
2. Posted by 元高校教師   2009年05月07日 03:58
どもー。ご無沙汰してます。(こっちでは、ですが)

ずばり、教師って人種は、脳内の生徒に対して授業してるところがあるんですよねー。

勝手に理想の生徒像をねつ造して授業するもんだから、目の前の生徒とギャップが生まれる。

で「今年の生徒はたちが悪い」とか言うんですよ。

おまえプロか、と小一時間(ry

それにしても、中国人学生を相手に、そのギャップを乗り越えられたえーちさんはスゴイ!
(この前、大手企業の幹部を相手に「フォーカス・リーディング」の講演を盛り上げてきた自分も偉いと思ったけど、そんな比じゃないっすね!)

また寄らせていただきますー。
●●
3. Posted by えーち   2009年05月08日 01:12
k.matsubaraさま

いつも熱いコメントありがとうございます。
予備校講師でも、教室の反応が悪くなったときに生徒のせいにするようになったら引退が近いですね。



元高校教師さま

いやいや、大手企業の幹部を相手にする方がよっぽど凄いでしょ、普通に(笑)


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