前の日記のコメントで「結婚式に着るスーツ」って質問があったので、受験生が知っておいた方がいいスーツの知識を教えよう。


まずは質問に答えて結婚式のスーツから。

たぶん入学式でも着るんだから、兼用できるものを選ぼう。

色は濃紺のシャドー・ストライプ。
一見無地に見えるけど、よく見ると織り方でストライプになってるやつね。

生地は「ちょっと」光沢感があるもの。あんまり光りすぎるとホストだし、折り目が粗いものや光沢がないものはカジュアルな雰囲気になるから結婚式には向かない。

黒はダメ。結婚式に黒スーツって、昭和のお父さんだ。

結婚式の小物はまずシルバーのネクタイ。できるだけ明るくて光沢があるもの。目立たないストライプか無地。
胸のポケットには白のチーフを差すといいね。

襟にはピークドラペルというとんがってる形もあるけど、これはパーティーなど華やかな席用なので入学式や就職活動には使い回せない。普通の襟でいいよ。

でもスーツで大事なのはサイズ。
信頼できる店員に見立ててもらうのが一番だね。

ちなみに
俺のスーツとネクタイは全部ポールスミス・コレクション。
いつも仙台の藤崎デパートで買ってる。
そこの日野さんっていう店員さんを全面的に信頼してるから。
「それは鈴木さんの感じじゃない」とか「これは来年には流行が変わるからお勧めしない」とか正直にダメ出ししてくれる(笑)

アオキやコナカなどの格安量販店も最近は工夫してるので悪くないと思うよ。
まず高い店で高級なスーツを見て目を肥やして、それから安い店に行くといい物を見分けられる。



次に入学式、アルバイト、就職活動のためのスーツの話。

まず大事なのはスーツで個性を発揮しようとしないこと。
モード系のブランドでは生地やディテールが変わってるスーツも売ってるけど、そういうのは代ゼミ講師に着せておけばいい。

見た目が変わってる社会人は「常識を知らない」「精神的に不安定」という印象を与える。会社にとって得だとは絶対思われない。

スーツの色には意味(暗号)があるので知っておこう。

紺は「協調性、調和」
グレーは「中立」
黒は「自分を隠す、格を上げる」
茶色は「実力主義、我が道を行く」

だ・か・ら、
就職活動には紺が一番。普通のアルバイトも紺。

ドラマを見るとこれらの使い分けがはっきりしているよ。

現代劇でも時代劇でも、組織や体制の側の人は紺。
ちょっと離れた立場で自分のポジションを保っている人はグレー。
組織に反抗する人は茶色。

ほら、「華麗なる一族」のキムタクは茶色のスーツが多かったよね。ところが総理になった「CHANGE」では紺かグレー。

「ハケンの品格」では定年間際の窓際サラリーマンの小松政夫が茶色。
それなのに毎回嵐を巻き起こす大前春子(篠原涼子)は紺のコートがトレードマーク。
なぜなら、結局は彼女が一番会社のために貢献するから。

数年前の大河ドラマ「新選組!」では
隊の規則を破ってばかりの芹沢鴨、原田佐之助の着物が茶色。
組織を守ることが絶対の鬼の副長・土方歳三は紺。
いつもクールに一歩引いている斎藤一はグレー。

のちに隊を脱走して切腹させられる山南敬介(堺雅人)は途中から着物が紺から茶色に変わってる。


この「茶色の法則」は小物にも適用されるんだよ。

靴、カバン、ベルトを茶色で統一するのは社長さんか自由業の人。
会社員は靴もカバンもベルトも黒で統一しよう。
アイテムによって黒と茶色がバラバラなのは論外。


スーツを着るときのコツは「自分の着たいもの」「自分らしさ」なんて青臭いことを考えないこと。

大事なのは、「この場ではどんな自分を見せるべきか」という発想。


関係ないけど、

俺にこの発想を教えてくれたファッション・プロデューサーの鴫原弘子さん(日本ベストドレッサー賞選考委員)が、ちょうど今夜のテレ朝『クイズ雑学王』で解説コメントをするらしい。「出る」とは言ってるけど、何の問題なのかは教えてくれない。放送まで口外しちゃいけないんだって。