小論文で受験するなら、いまから200字要約の練習をしておこう。

小論文の入試問題は

課題文の後に
問一 この文章を200字以内で要約せよ
問二 あなたの意見を述べよ

という構成になっているものがほとんど。

そして、怖いことに受験生の半分は「問一 要約」で落ちている。

文章のあちこちの部分をツギハギして原稿用紙を埋めようとするから、主語述語が合ってなかったり、同じことを繰り返したり、大事なポイントが抜けていたりする。

採点者は一目でわかる。「ああ、こいつツギハギしやがったな」

ここで半分落ちるということは、「受かる要約の方法」を知っていれば自動的に残り半分に入れるということだ。
つまり、たとえばデータの上では「倍率4倍」の大学も「実質は2倍」ということになる。

あとは「あなたの意見」で残りの半分に入るだけ。これで合格だ。

では、受かるための要約はどうすればいいか。

要約は「短くまとめること」ではない。
「文章の構造を説明すること」だ。

入試に使われる文章は、現代文でも小論文でも構造が決まっている。

・二つのものを対比しながら話が進む。
・前半と後半で内容が変わる。

ということは、「2(対比)×2(前・後)=4項目」。

この4項目を50字ずつ並べていけば、字数ピッタリ・構造バッチリの要約が出来上がる!

ま、「50字」というのはあくまでも目安で、内容によってバランスは多少変わるけど。

代ゼミの1学期のテキストから要約の例を紹介しよう。

『現代文総合』第1問
前半
・大国主義の内容と矛盾点。
・文化人類学(相対主義)の内容と矛盾点。
後半
・文化の二面性。
・自文化を認めろ→自文化こそ普遍に裏返る逆接。

《要約例》
 大国主義的な文化観は自らの文化こそ普遍的と考えるが、普遍的なのに一部の国にしかないというのは矛盾している。一方、文化人類学はどの文化も平等に認めようとするが、どの大きさを一つの文化と認めるのかが曖昧で、個人単位ではもはや文化とは呼べない。
 文化とは他に影響を与えようとする一方で他文化からの影響を拒むという二面性を持つ。そして自文化を守ろうとするあまり、大国主義に裏返る危険をはらんでいる。

この文章は後半が「逆接」という複雑な論理になっているので単純に対比2項目とはならないのだが、上記の基本のアレンジで通用するはずだ。それくらいは臨機応変に考えようぜ。


他のテキストの要約例や、書いた要約をどう添削してもらうかについてはまた今度。