眠れるライオンもたまには起きるっ

『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』著者の鈴木鋭智が受験生を励ましたり冷やかしたり・・・

◆絶賛発売中!!◆
『採点者の心をつかむ 合格するプレゼンテーション・面接・集団討論』(かんき出版)
https://amzn.to/2Oc7C4x

これまで六ヶ所村の原子力関連施設とか、イスラエルとレバノンの国境地帯とか、アメリカのシリコンバレーとか、毎年一つは「何かを知るために現場を体験する」ことをモットーとしてきたが、

今年の現場体験は、ザ・農作業。


理系の小論文の授業で環境問題とか食糧問題とか語ってるのに、その自分が泥にまみれて農業をやったことがないというのは、嘘くさい。

聞いた知識、本の知識だけでも授業は一応できる。
でもそれは二次情報でしかない。誰かの話のコピーでしかない。

現場で体験しないと見えてこないことはたくさんある。それを何度か経験すると、本も新聞もテレビもかなりの情報を切り捨てていることがわかってくる。

俺の授業に来てくれる生徒には、できる限り一次情報を伝えたいし、彼らにも一次情報を大事にする人間になって欲しい。


というわけで、来月種まきをすることになった。

(コメにも種まきってあるんだね。てっきり苗から始まるものだと・・・)

田植えは5月。今年は泥臭く行くぜ!

「人生の90%は□□で決まる」
□□に入る言葉は?



予備校の教室でこう尋ねたら、10人中9人が「努力」と答えた。

涙ぐましいぜ!!

学校の先生が好きそうな模範解答だが、はっきり言って「努力」に頼っているうちは成功しない。

正解は、「習慣」だ。

「努力」は、頑張らなければ続かない。意識しなければ忘れる。ダイエットも禁煙も、始めるのは簡単だが続ける人は極めて少ない。

これに対し、歯磨きを忘れる人、続けられない人はいない。これは意識しなくても根性がなくても、つい毎日してしまう。「習慣」になっているからだ。

とは言っても、「つい勉強してしまう良い習慣」を作るのは簡単ではない。

だから発想を逆転して、「勉強しなくなる悪い習慣」をなくしてしまえばいいのだ。

・部屋に帰るなりテレビをつけてしまう習慣
・メールが届くと最優先で見てしまう習慣
・予習を片手間にやってしまう習慣
・時間が空くと寝る習慣
・すぐ飲み物を買いに行ってしまう習慣
・一定時間でタバコを吸う習慣
・ダラダラ夜更かしする習慣
・二度寝する習慣
・出したものを片付けずに次のことを始める習慣

人生がうまく行かない人は、悪い習慣を持っているものだ。しかも怖いことに「習慣」は自分で気付かない!

まず悪い習慣に気付こう。次に悪い習慣をやめよう。そうすれば良い習慣は自然と入り込んで来る。

「ゆとり教育」のせいで子供たちがバカになったんだそうな。

「ゆとり世代」はキレやすくて凶悪犯罪を起こすんだそうな。

本当か?

俺が中学生だった1980年代は「校内暴力」が大問題だった。なぜかヤンキーが大暴れして、学校中の窓ガラスを壊しまくったり、授業中に先生をボコボコにして重傷を負わせたりが日常茶飯事だった。

あの頃も、子供たちはバカでキレていた。
いまの40歳前後の世代だ。


俺が生まれた1969年は学生運動のピークだった。大学生が武装して大学を占拠し、機動隊と衝突していたのだ。中には本当に爆弾テロに走る者もいた。授業などできるはずもなく、東大が69年の入試を行えなかったほどだ。

あの頃は、大学生までバカでキレていた。
いまの60歳前後、団塊の世代だ。


「昔の教育はよかったなあ」・・・???
全然よくねーよ。


「これだから『ゆとり』は」と言われたら、言い返せ。

「へー、あなたの世代ってそんなにご立派なんですか?」

Q:予備校の自習室で勉強してると、となりでイヤフォンからシャカシャカ音漏れしてる人がいてウザイんですけど、勉強中に音楽聴くと能率上がるんですか?


A:俺の個人的な見解を言えば、勉強中の音楽はやめた方がいい。
理由は二つ。

1 試験会場は無音なので、無音に慣れていないと本番で落ち着けなくなる。

2 単純作業とクリエイティブな思考は別。

1は単純な話なのでいいとして、2は説明が必要だろう。

たしかに「バロック音楽を聴くと作業がはかどる」「モーツァルトをかけると牛の乳の出がよくなる」などとよく言われていて、実際それなりの実験結果もあるようだ。
だが仕事も勉強も、カラダを使う作業とアタマを使う思考の2種類に分けられる。漢字練習や調べたものを書き写す作業は前者だし、初めて見る問題へのアプローチを発明するのは後者だ。

実は音楽で能率が上がったというデータがあるのは前者の単純作業の話。俺もアシスタント井上も、データの打ち込みや教材の印刷など単純作業のときはテクノやパンクを聴いてテンションを上げることが多い。

だが企画や解答例を考えるときはかえって音楽が邪魔に感じるようになる。

ここで「アイデアも出ない、音もない」という状態に耐えられない人はついついiPodに手が伸びてクリエイティブな思考を肉体労働にしてしまう。結局、アタマを使うこともなく、適当にノートを埋めて勉強時間終了☆

貴重な1年間を単純作業に費やしてはいけない。

クリエイティブになるために、あえて無音に慣れよう。

問題
バスケの試合中、シュートしても10本中2本しか成功しない人がいる。この人が掲げた今年の目標のうち、達成可能なのは次のうちどれ?

1 10本中8本

2 10本中10本



 正解は、2の「10本中10本」。

 「10本中8本」を目標にした人は、どんな努力をするだろうか? おそらくいままでより慎重に狙って、入りやすい角度を見つけて、力の加減を探るだろう。そうして成功する「確率」を上げようとするだろう。

 しかしそれでは、いままでのやり方(2本入るくらいのやり方)をより熱心にやっているに過ぎない。残念ながら同じ努力からは同じ結果しか生まれない。せいぜい3〜4本に増やすのが精一杯だ。

 ところが、「10本中10本」入れようとすると1本たりとも外すわけにはいかない。ここで人は初めてアタマを使う。外す確率を減らすのではなく、外れる要素のない全く新しいやり方を発明しなければならないのだ。

 投げてからゴールまでの距離が遠いほど、ボールの軌道がずれる確率は高くなる。しかも距離が遠いほど、敵にブロックされる確率も増える。

 ならば、ゴールの枠までボールを持って行けばいいじゃん。

 これに気付いた誰かが、「ダンクシュート」を発明したのだ。「床から投げる」ではなく「ゴールまで自分が飛ぶ」。これなら100%確実にシュートは決まる。それまでと180度異なる発想が、いまでは当たり前になった新しい技術を生み出したのだ。



 テストも同じ。100点を目指して初めて、いままでと異なる発想が必要になる。80点を目指す人と100点を目指す人では、同じ問題を解いていても全く違う世界が見えているのだ。だから現在60点の人でも、80点なんて微妙なラインを目指すよりは100点満点を狙った方が、受かる。

 勉強のダンクシュートを発明しよう!

このページのトップヘ