眠れるライオンもたまには起きるっ

もともと国語講師・鈴木鋭智が受験生を励ましたり冷やかしたりするブログでしたが、最近はアシスタントが近況をお伝えしています。

AO対策はいつから始める?

Q:いま高校1年生なのですが、AO入試での受験を考えています。AOの準備って、いつ頃から始めればいいんでしょうか?

A:結論から言うと、早いほどいい。1年生から準備を始めておくのがベストだ。

 まず、3年生になってからの入試のスケジュールを大まかに見てみよう。

6〜9月 部活動のラスト試合、3年生引退
10〜11月 AO、推薦入試の出願 → 一次選考(書類審査)
11〜12月 AO、推薦入試の二次選考(面接、小論文その他) → 合格発表
1月 センター試験(国立大学受験者全員、および一部の私大受験者)
2月 私立大学の一般入試
2月末 国立大学の前期試験(学科試験が多い)
3月上旬 国立大学の後期試験(小論文が多い)

 なぜ上のスケジュールに6〜9月の部活動まで入っているのか。実はこれがとても重要で、10月からの出願時に提出しなければならない「活動報告書」のために必要なのだ。
 3年の秋になってから多くの受験生が慌て始めるのが、「活動報告書に書くほどの活動をしていなかった!」というもの。部活を引退してから焦っても遅いのだ。
 だから、現役時代に「書類に書ける実績」を作る。言い換えれば「実績を作るための部活動」をするというのがAO対策のスタートと言うことが出来る。

 「書ける実績の作り方」については別の記事で詳しく説明しよう。

 早くから準備をした方がいいもう一つの理由は「志望理由書」。これも思いつきで書けるようなものではない。
 「なぜこの学部を志望するのか」「この学部で学んだことを将来何に活かしたいのか」この2点をはっきり言うことが合格の条件。こうなると、その学部について、それを活かせる職業について、よく調べておく必要が出てくる。ここに時間をかけるのが「勝てる志望理由書」を書く秘訣なのだ。

 「勝てる志望理由書の書き方」も、別の記事で詳しく紹介する。

 1年生や2年生ではまだ「受験」という言葉がリアルに感じられないかもしれないが、実際すでに「実績作り」と「進路探し」を始めている高校1年生は多い。自分の周りのクラスメートだけを競争相手と思ってはいけない。ライバルは全国各地から集まってくると考えよう。

 先手を打つ者がAO・推薦の勝ち組になれる。

原子力発電って

Q:原子力発電って、火力とか水力とかとは違うと思うんですが、どう違うんですか?

A:意外かも知れないが、自転車のライトから風力、水力、火力、原子力発電まで、実は「発電機を回す」という点で発電の原理は全く変わらない。
自転車と発電所の違いは、発電機の大きさと発電機を回す方法だけだ。

自転車は車輪との摩擦で発電機を直接回転させる。
風力発電は風をプロペラに受けて発電機を回す。
水力発電もダムから落ちる水をタービン(プロペラのようなもの)に受けて発電機を回す。
火力発電は石油や石炭でお湯を沸かし、蒸気の勢いをタービンに受けて発電機を回す。

そして、原子力発電。

ウランの核分裂反応から直接電気が発生すると思っている人もいるかも知れないが、そうではない。
核分裂反応の熱でお湯を沸かし、蒸気の勢いで発電機を回す。
つまり、お湯を沸かしたあとは火力発電と同じ。

産業革命の頃から、人類はずっと蒸気に頼り続けていることになる。

火力との違いは、酸素と結合して二酸化炭素を出す石油や石炭と異なり、ウラン自体が発熱するので二酸化炭素を出さないということ。
もちろん、二酸化炭素の代わりに使用済み核燃料(高レベル放射性廃棄物)が出る。

火力との違いがもう一つ。
家庭用ガスコンロのように石油や石炭は火力調節が簡単だが、核分裂反応は一定の反応(臨界)を維持し続ける必要があり、いわゆる「弱火」ができない。

ということは、夏場のエアコンなどで電力の需要が上下しても、原発が常に一定量の発電をし続け、火力発電が残りの供給量を上下させるのが最も効率的な使い分けということになる。

原発の事故や危険性、高レベル放射性廃棄物の処理などの問題についてはまた別の機会に。

「エルメス」

9a755578.jpg「エルメス」
  戸矢理衣奈  新潮新書
  難易度 ☆
ベンツはクルマ屋、ヴィトンはカバン屋。では、エルメスは?馬具工房からスタートした皮革製品の老舗でありながら、シルクのスカーフや高級食器類と、一見無節操なジャンル展開を繰り広げるエルメス。それでも一つのブランドとして成立するのが“ブランド”の不思議なのだが、エルメスの場合は「フランスの職人文化を守る」という一貫した姿勢が多角化の理由でもあり、統合の軸でもある。ブランド大好きな著者のミーハーぶり炸裂と思いきや、つい日本の文化戦略についても考えさせられてしまう一冊。

「ギネスとっておきパズル」

4ad07587.jpg「ギネスとっておきパズル」
  R・イースタウェイ、D・ウェルズ  講談社ブルーバックス
  難易度 ☆☆☆☆☆
「Q86 あるサッカーの試合。記録係によると、『観客数のアタマに1をくっつけて3倍すると、その結果は観客数のオシリに1をくっつけた数になる』という。さて、その観客数とは?
     1?????×3=?????1        」
ギネスビールやギネスブックで知られるギネス社が世界のパズル好きを挑発するシリーズ。すぐに解答を見るような根性なしは読者として想定されてない。目からウロコが落ちるまで、脳みその限界まで考え抜け。文系理系問わず受験勉強の気分転換に最適。

「トポロジーの発想」

0e0b2c74.jpg「トポロジーの発想」
  川久保勝夫著   講談社ブルーバックス
  難易度 ☆☆☆☆
○と△は同じカタチ。ほら、線で囲まれてるだけじゃん。では、コーヒーカップとドーナツも同じカタチ、と言ったらわかるかな?両方とも1カ所だけ穴が空いてるだろ。このように一見全然違うものでもカタチの共通点を見つけて同じようなもの(「同相」という)と考える数学のジャンルがトポロジー。実は世の中のあらゆるものの構造を、あるいは本質を見抜くための発想がトポロジーなのだ。数学が苦手でも大丈夫。文系の諸君も読もう。物事の本質が見える。世の中の見方が変わる。
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